これまで、アトピー性皮膚炎はアレルギーの病気の代表とされてきました。
その人にとっての抗原(アレルゲン)は何か、例えばダニか、ホコリか、あるいは牛乳かということが重視されてきました。
もちろん、アレルギーも関与していますが、それだけではありません。
アレルギーよりも大きな原因は、バリア機能の低下した皮膚(アトピックスキン)にあります。気温や湿度の変化、また、汗などによって症状が軽くなったり重くなったりするのは、この乾燥しやすく刺激に弱い皮膚に、さまざまな刺激要因が加わって炎症が起こるためと考えられています。