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ニキビ跡のタイプ別治療法を専門家が解説|後悔しない美容皮膚科での治し方

ニキビ跡のタイプ別治療法を専門家が解説|後悔しない美容皮膚科での治し方

鏡を見るたびに憂鬱になる、化粧で隠しきれない、長年悩まされてきたニキビやニキビ跡。「もうどう頑張っても治らない…」と諦めていませんか?

繰り返すニキビや、クレーター・赤みといったニキビ跡は、美容皮膚科の適切な治療で改善が見込めます

この記事では、ニキビ跡に悩むあなたのために、皮膚科専門医の視点を交えながら、ニキビ跡の種類から、タイプ別の効果的な治療法までを分かりやすく解説します。

記事を最後まで読めば、あなたの悩みにぴったりの治療法が見つかるはずです。

監修:田内里美(「さとみ皮フ科クリニック」院長)紹介
田内里美院長
皮フ科・皮フ外科・美容皮フ科の診療を中心とする「さとみ皮フ科クリニック」の院長であり、皮膚科専門医である。様々な地域の病院・皮膚科にて勤務を重ね、多くの知見を有する医師。
院長経歴
  • 聖マリアンナ医科大学 卒業
  • 三重大学皮膚科科学教室入局
  • 三重大学医学部附属病院 皮膚科勤務
  • 市立四日市病院 皮膚科勤務
  • 名古屋市内の総合病院 皮膚科勤務
  • さとみ皮フ科開院
所属学会・資格
SNS さとみ皮フ科クリニックのインスタグラム

ニキビ跡の3つのタイプとできる原因

ニキビ跡と一言でいっても、その見た目や原因はさまざまです。まずはご自身のニキビ跡がどのタイプに当てはまるか、そしてなぜそれができてしまったのかを知ることが、適切な治療を選ぶ第一歩となります。

  • 赤みや色素沈着(赤色、茶色)
  • クレーター(凹み)
  • 繰り返すニキビ(肌質そのものの悩み)

1. 赤みや色素沈着(赤色、茶色)

赤みや色素沈着:ニキビの炎症が治った後に、赤みや茶色いシミとして残ったもの。イメージ写真

特徴: ニキビの炎症が治まった後に、肌が赤くなったり、茶色いシミのように残ったりする状態です。触っても凹凸はなく、平らなのが特徴です。

▼できる原因

  • 赤み(炎症後紅斑): 強い炎症が起きたニキビの周りの毛細血管が拡張し、赤く見えている状態です。時間が経てば自然に薄くなることもありますが、放置すると色素沈着に移行することもあります。
  • 色素沈着(炎症後色素沈着): 炎症によってメラニン色素が過剰に生成され、肌のターンオーバーが追いつかずに皮膚に残ってしまう状態です。シミと同じメカニズムで、紫外線に当たるとさらに濃くなることがあります。
田内里美医師からのコメント
多くのニキビ跡がこのタイプです。特に炎症が強いニキビほど、赤みや色素沈着になりやすいので、初期の炎症をしっかり抑えることが重要です。

2. クレーター(凹み)

クレーター(凹み):炎症がひどく、真皮の組織が破壊されて肌が凹んでしまったもの。イメージ写真

特徴: 肌の表面に穴が開いたように凹んでしまった状態です。触るとデコボコしており、照明の当たり方によっては影になって目立ちます。

▼できる原因

  • ニキビの炎症が肌の奥深くにある真皮層まで達し、コラーゲン組織が破壊されてしまうことで、肌が陥没してしまいます。一度破壊された真皮は自然に元に戻ることが難しいため、スキンケアだけでは改善が見込めません。
  • クレーターには「アイスピック型(小さな深い凹み)」「ローリング型(なだらかな凹み)」「ボックス型(箱のような四角い凹み)」など複数のタイプがあり、それぞれに適した治療法があります。
田内里美医師からのコメント
クレーターは、ニキビ跡の中でも最も治りにくいとされています。放置しても改善は期待できないため、専門的な治療が不可欠です。

3. 繰り返すニキビ(肌質そのものの悩み)

繰り返すニキビ:同じ場所に何度もニキビができてしまう肌質そのものの悩み。イメージ写真

特徴: 同じ場所に何度もニキビができてしまう、いわゆる「慢性的なニキビ肌」の状態です。ニキビが治ったと思っても、すぐにまた新しいニキビができてしまい、赤みや色素沈着、クレーターなど複数のニキビ跡が混在していることが多いです。

▼できる原因

  • 皮脂の過剰な分泌、毛穴の詰まり、アクネ菌の増殖など、ニキビができる根本的な原因が解決されていない状態です。
  • 日常的なスキンケアや生活習慣に加えて、肌質そのものにアプローチする治療が必要です。
田内里美医師からのコメント
繰り返しニキビができる方は、表面的な治療だけでなく、皮脂腺の働きを根本から見直す必要があります。医師と相談し、内服薬なども含めた総合的な治療プランを立てることが効果的です。

ニキビ跡のタイプ別・おすすめ治療法

ここでは、ニキビ跡のタイプごとに、美容皮膚科で受けられる代表的な治療法と、その効果について詳しく解説します。

赤み・色素沈着におすすめの治療法

ニキビの炎症が治った後に残る赤みや茶色いシミは、肌のターンオーバーを促したり、色素に直接アプローチしたりする治療法が効果的です。

ケミカルピーリング

肌に特殊な薬剤を塗布し、古い角質や毛穴の汚れを取り除く治療法です。肌のターンオーバーを正常化させることで、赤みやメラニン色素が徐々に排出され、ニキビ跡を薄くしていきます。

田内里美医師からのコメント
ケミカルピーリングは比較的ダウンタイムが少なく、手軽に始めやすいのがメリットです。施術後は肌がデリケートになるため、保湿と紫外線対策を徹底しましょう。

フォトシルクプラス

特殊な光を肌に照射する治療法です。ニキビの原因菌を殺菌すると同時に、赤みの原因であるヘモグロビンや色素沈着の原因であるメラニンにダメージを与えます。シミやそばかすの改善、肌全体のトーンアップ効果も期待できます。

田内里美医師からのコメント
フォトシルクプラスは即効性が期待できる一方、照射後に一時的に色素沈着部分が濃くなる『黒浮き』が起こることがあります。これは治療の正常な経過なので心配いりませんが、不安な場合は事前に医師に相談しましょう。

クレーター(凹み)におすすめの治療法

クレーターは、ニキビの炎症が肌の奥深く(真皮層)まで達し、組織が破壊されてできる凹みです。自然治癒が難しいため、肌の再生を促す専門的な治療が不可欠です。

ダーマペン

超極細の針で肌に微細な穴を一時的に開けることで、肌が本来持つ自然治癒力を高める治療法です。傷を治そうとする過程で、コラーゲンやエラスチンの生成が促進され、クレーターの凹みを徐々に改善していきます。

田内里美医師からのコメント
ダーマペンは、施術後の美容成分の浸透を高める効果も期待できます。クレーターだけでなく、肌質改善や毛穴の引き締めなど、複数の悩みを同時にケアしたい方におすすめです。

ポテンツァ

ダーマペンの進化版ともいえる治療法です。マイクロニードルで肌に穴を開けるだけでなく、針の先端から高周波RF(ラジオ波)を照射します。RFの熱エネルギーが真皮層に直接届き、コラーゲンやエラスチンの生成を強力に促すことで、クレーターの改善に高い効果が期待できます。

田内里美医師からのコメント
ポテンツァは、クレーターのタイプや深さに合わせて、針の長さやRFの出力などを細かく調整できるため、より効果的な治療が可能です。特に、肌の奥深い部分にまでダメージが及んでいるクレーターにおすすめです。

フラクショナルCO2レーザー

レーザーを点状に照射して肌の表面にごく小さな穴を開けることで、古い皮膚を新しい皮膚に置き換える治療法です。肌の深部にまで熱エネルギーが届くため、コラーゲンの生成を強力に促進し、重度のクレーターにも高い効果が期待できます。

田内里美医師からのコメント
フラクショナルCO2レーザーは、効果が高い反面、ダウンタイムが比較的長くなる傾向があります。施術後の赤みやざらつきを考慮し、スケジュールに余裕を持って治療計画を立てることをおすすめします。

繰り返すニキビ・肌質改善におすすめの治療法

ニキビが同じ場所に繰り返しできる場合、根本的な肌質改善や体質へのアプローチが必要です。

イソトレチノイン(内服薬)

重症化したニキビや、他の治療法で効果が見られなかったニキビに対して高い効果を発揮する内服薬です。皮脂の過剰分泌を強力に抑制し、抗菌・抗炎症作用により、ニキビを根本から治療する効果が期待できます。

田内里美医師からのコメント
イソトレチノインは非常に高い効果が見込める反面、専門の医師の診断と厳格な管理が必要です。妊娠中・授乳中の女性、妊娠を希望している女性は服用できません。また、粘膜の乾燥症状やドライアイといった副作用が起こる可能性もあるため、必ず医師の指示に従って服用してください。

イオン導入

ビタミンCなどの美肌成分を肌に塗布し、微弱な電流を流すことで、これらの成分を肌の奥まで浸透させる治療法です。自宅でのスキンケアと比べて、成分をより効率的に肌に届けることができ、ニキビの炎症を抑えつつ、ニキビができにくい肌質への改善が期待できます。

田内里美医師からのコメント
イオン導入は、肌への負担が少なく、他の施術との組み合わせにも適しています。施術後の肌はデリケートになるため、十分な保湿を心がけましょう。

まとめ|ニキビ跡治療は専門家への相談が一番の近道

ニキビ跡の治療は、その種類や肌質によって最適なアプローチが異なります。ご自身のニキビ跡のタイプを正しく見極め、専門的な知識と経験を持つ医師に相談することが、治療成功への一番の近道です。

この記事で紹介した治療法について、具体的なクリニック情報や費用を知りたい方は、「ニキビ・ニキビ跡治療ができるおすすめ美容皮膚科一覧」をご覧ください。