
ニキビ治療を始めたいけれど、「費用がいくらかかるか不安」という方は多いのではないでしょうか。美容皮膚科での治療には、健康保険が適用される「保険診療」と、全額自己負担となる「自由診療」があります。
「安く済ませたい」というお気持ちはもっともですが、ご自身の状態に合わない治療を繰り返すと、かえって症状を長引かせ、結果的に多くの費用がかかってしまうこともあります。
皮膚科専門医である田内里美先生の視点に基づき、本レポートでは、保険・自費の使い分け方と、主要クリニック10院の調査に基づく費用相場を整理しました。
【2026年4月最新】主要クリニックのニキビ治療費用・運用体制の調査データ比較
※ → → → スクロールできます → → →
| クリニック名 | 費用目安(初回) | 保険診療の有無 | 専門的視点による分析 | データの詳細確認 |
|---|---|---|---|---|
| 品川スキンクリニック | 4,320円〜 | 有(一部) | 大規模拠点によるスケールメリットを活かした価格構造。継続的なメンテナンス層に適したコスト設計。 | 詳細費用を確認する |
| タカミクリニック | 5,500円〜 | 無(独自処方) | ニキビ特化の専門外来。独自の処方薬とケアを組み合わせた一貫した体系。 | 診療プランを確認する |
| TCB東京中央美容外科 | 4,890円〜 | 無 | 初診時の受診障壁を緩和するインセンティブ設計。医療介入の有効性を検証する初期フェーズに適応。 | 最新プランを確認する |
| 湘南美容クリニック | 7,800円〜 | 有(一部) | 最新デバイスの初回価格が豊富。重度ニキビ跡への投資を計画的に行える。 | 詳細費用を確認する |
| あおばクリニック | 9,800円〜 | 無 | 1回ごとの明朗会計。コース契約がないため、必要な時だけ投資可能。 | 公式サイトで確認する |
| 聖心美容クリニック | 49,500円〜 | 無 | 全工程を医師が担当。精密な照射設定により総通院回数を抑える設計。 | 診療プランを確認する |
| エトワールレジーナ | 8,000円〜 | 無 | 肌診断機VISIAによる数値化。データに基づき無駄な追加施術を省く。 | 公式サイトで確認する |
※2026年4月の公開データに基づく市場調査であり、特定の医療機関を推奨するものではありません。
※表内の費用は、自由診療(自費)による施術・カウンセリングを含む目安です

| 院長経歴 |
|
|---|---|
| 所属学会・資格 |
|
| クリニックHP | さとみ皮フ科クリニック |
| SNS | ![]() |
ニキビ治療の費用は、その目的が「病気の治療」か「組織の修復」かによって、制度が明確に分かれています。
保険診療は、今起きているニキビ(炎症)という病気を治すためのものです。費用は全国一律で、自己負担額は原則3割となります。

田内里美院長
自身の病態に不適合な治療を選択することは、経済的な損失を招くだけでなく、適切な治療機会を逸するという医学的なリスクを伴う個人の肌質要因・環境要因となります。 治療費を投じる前に、まずは「なぜ自身のニキビが停滞しているのか」という組織学的な根拠を確認してください。
【皮膚科医検証】大人ニキビの組織学的停滞と治療フェーズ別アプローチの解析レポート
適切な治療を選択するためには、まずご自身のニキビがどの炎症フェーズにあるかを正しく鑑別する必要があります。白・黒・赤・黄の各ステージにおける臨床的特徴と、組織破壊のリスクについては、以下のレポートを優先的に確認してください。
【専門医監修】ニキビの種類と進行段階:炎症フェーズ別の見極め方レポート
自由診療は、保険診療では対応しきれない「ニキビ跡の修復」や「根本的な肌質改善」を目的とするものです。

田内里美院長
ケミカルピーリングの費用に幅があるのは、使用される薬剤の成分組成や、作用する皮膚の層(深度)が製剤によって厳密に異なるためです。単に安価なものを選ぶのではなく、自身の症状(赤み・詰まり・凹凸)に対してどの薬剤が最も費用対効果が高いのか。全12種のピーリング製剤を徹底解析した以下の専門医レポートを、予算配分の判断基準として活用してください。
【皮膚科医監修】全12種のピーリング薬剤比較レポート:肌悩み別の選定基準と成分機序の全解剖
ニキビ治療でよくある失敗は、目先の安さで治療を選び、結局改善せずに別のクリニックへ転院を繰り返すことです。
治療費には、以下の要素が含まれています。
1回1万円のピーリングを10回受けるよりも、ご自身のクレーターのタイプに適合した3万円の精密な治療を3回受けるほうが、期間も短く、結果的に総額も抑えられるケースが多いのが実情です。
お肌が生まれ変わるサイクル(通常3〜6回程度)を考慮した、現実的な総額予算を提示します。
※ → → → スクロールできます → → →
| お悩みのタイプ | 推奨される治療の例 | 通院回数 | 総額費用の目安 |
|---|---|---|---|
| 今あるニキビを治したい | 保険診療(外用薬+内服) | 3〜6ヶ月 | 約15,000円〜30,000円 |
| 赤み・色素沈着を消したい | IPL(光治療)+導入ケア | 5回 | 約80,000円〜150,000円 |
| クレーターをなめらかにしたい | ポテンツァ + サブシジョン | 3〜5回 | 約300,000円〜500,000円 |
※料金はあくまで目安です。実際には、麻酔代やアフターケア用の薬剤代などが別途発生する場合があります。
※麻酔代(1回約3,300円)や、施術後の炎症を抑える薬剤代(約2,000円)が別途かかる場合があります。事前に「総額での見積もり」を確認することが重要です。
組織の物理的復旧(クレーター治療)にかかる高度なコスト構造の詳細は別冊レポートを参照してください。
自由診療を検討する際は、費用だけでなく、生体反応としての副作用についても正しく理解しておく必要があります。これらを隠さず説明する医療機関を選ぶことが、予期せぬ追加費用を防ぐことに繋がります。
熱刺激により一時的に茶色い跡が残る場合があります。日本人の肌質では起こりやすい反応ですが、徹底した紫外線対策を行うことで、多くの場合、数ヶ月で退色していきます。
サブシジョンや深層へのポテンツァなどで真皮層を強く刺激する際、組織の過剰な再生により、微小なしこりを感じる場合があります。医師が個々の再生能力を見極めて出力を調整する「診断の質」が重要になるのは、このためです。
無理に1回で治そうとお肌の許容範囲を超えた出力を与えると、火傷や深刻な色素沈着を招き、結局その修正のために追加費用がかかるという悪循環に陥りかねません。お肌の再生には生物学的な限界があります。適切な間隔で回数を重ねることが、最も安全で費用対効果の高い方法です。
決定的な違いは「薬剤の濃度」と「作用する深さ」です。医療機関では、皮膚の深部に働きかける高濃度の薬剤を使用できるため、根本的な組織の入れ替えが可能です。エステは表面のケア、クリニックは「治療」という明確な境界線があります。
最優先は「保険診療による炎症の鎮静」です。これだけであれば月数千円で済みます。炎症さえ止まれば、跡の治療は予算が貯まってからでも遅くありません。焦って無理なローンを組むよりも、医学的に正しい順番で投資することが大切です。
もし、標準治療を3ヶ月継続しても「同じ場所」に再発を繰り返すなら
保険診療の塗り薬や内服は、炎症を抑える「Cure(治療)」としては不可欠ですが、すでに皮脂腺が器質的に変質している場合、それだけでは根本的な解決に至らないケースがあります。
費用をかけて「納得のいく結果」を得るためには、生体反応を待つだけでなく、デバイスのエネルギーで原因組織へ直接アプローチする「物理的解決(第2.5フェーズ)」への切り替え時期を見極めることが、最終的なコストを抑える鍵となります。