「あのシミ、どうにかしたいけど、肝斑って治るの?」
そんな風に悩んでいるあなたへ。今回は、多くの方が抱える肌悩みのひとつ、肝斑のシミ取りについて詳しく解説します。肝斑の原因や特徴、そして効果的な治療法、日々のケアまで、わかりやすくご紹介します。
肝斑は、頬を中心に左右対称に現れる褐色の斑点で、女性ホルモンの影響が大きいと考えられています。妊娠中や出産後、経口避妊薬の服用中などに悪化することが多く、見た目の悩みだけでなく、精神的なストレスにもつながることがあります。
肝斑の詳しい原因はまだ解明されていませんが、以下の要因が考えられています。
肝斑もシミの一種なのに、どうして区別されるのか気になる人もいることでしょう。そこで、一般的なシミ(老人性色素斑)と肝斑との違いをまとめました。
比較項目 | シミ | 肝斑 |
原因 | 紫外線、加齢、炎症など | 女性ホルモン、遺伝、紫外線など |
形状 | 不規則な形、境界がはっきりしている | 蝶の形をしていることが多い、境界がぼけている |
部位 | 顔全体、特に頬骨、鼻、こめかみ | 頬を中心に左右対称 |
治療 | レーザー治療、薬剤治療 | トラネキサム酸の内服、美白化粧品など |
シミは、メラニン色素が過剰に生成されることでできる褐色の斑点です。主な原因は紫外線で、日焼けや長年の紫外線ダメージが蓄積することで、顔や手足など、紫外線に当たりやすい部分に現れます。
▼シミのおもな原因
肝斑の治療は、なかなか根気強く続ける必要があるのが特徴です。様々な治療法がありますが、自身の肌の状態や生活習慣に合わせて、医師と相談しながら最適な治療法を選びましょう。
また、通常のシミ取り治療では肝斑の治療ができないケースも多く、逆に悪化してしまう可能性がある治療もあるため、まずは自分のシミが肝斑かをカウンセリングなどで確認する必要があります。
紫外線は肌にダメージを与え、メラニン色素の生成を促進します。これが肝斑の形成につながります。そのため紫外線対策は肝斑予防の基本ともいえるでしょう。具体的には、日焼け止めをこまめに塗り直す、帽子や日傘を使用するなどして、紫外線から肌を守ることが重要です。出かける時間に融通がきく人は、紫外線が強い時間帯を避けることが望ましいです。
美白化粧品は、ハイドロキノンやビタミンC誘導体などの有効成分を含み、メラニンの生成を抑制し、既存の肝斑を薄くする効果があります。これらの成分は強力な効果を持つ一方で、肌に刺激を与える可能性があるため、医師のカウンセリングでしっかりと相談する必要があります。また、美白化粧品は長期間にわたって使用することで効果を発揮するため、即効性はありません。
肌の乾燥は肝斑を悪化させる可能性があります。肌が乾燥すると、肌のバリア機能が低下し、外部からのダメージを受けやすくなるからです。これにより、メラニン色素の生成が促進され、肝斑が形成されやすくなります。しっかりと保湿を行うことが肝斑予防に役立つでしょう。
睡眠不足、ストレス、喫煙などは、肌のターンオーバーを乱し、肝斑を悪化させる可能性があります。十分な睡眠を取り、ストレスを適切に管理することで、肝斑の予防につながります。リラックスする時間を持つことも大切です。
肝斑は、一度できてしまうとなかなか消えにくいのが特徴ですが、適切な治療とケアを続けることで、改善に繋がりやすくなります。諦めずに、医師と相談しながら治療を進めていきましょう。