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ニキビ跡の赤みを消すには?原因から美容皮膚科での効果的な治療法まで徹底解説

ニキビ跡の赤みを消すには?原因から美容皮膚科での効果的な治療法まで徹底解説

鏡を見るたびに憂鬱になる、ニキビが治った後に残る赤みや茶色いシミ。もう治らないと諦めていませんか?

ニキビ跡の赤みは、炎症が原因で起こる一時的なものですが、適切な治療をしないと色素沈着となり、なかなか消えなくなってしまいます

この記事では、皮膚科専門医の視点から、ニキビ跡の赤みができる根本的な原因を掘り下げ、美容皮膚科で受けられる効果的な治療法を詳しく解説します。

監修:田内里美(「さとみ皮フ科クリニック」院長)紹介
田内里美院長
皮フ科・皮フ外科・美容皮フ科の診療を中心とする「さとみ皮フ科クリニック」の院長であり、皮膚科専門医である。様々な地域の病院・皮膚科にて勤務を重ね、多くの知見を有する医師。
院長経歴
  • 聖マリアンナ医科大学 卒業
  • 三重大学皮膚科科学教室入局
  • 三重大学医学部附属病院 皮膚科勤務
  • 市立四日市病院 皮膚科勤務
  • 名古屋市内の総合病院 皮膚科勤務
  • さとみ皮フ科開院
所属学会・資格
SNS さとみ皮フ科クリニックのインスタグラム

ニキビ跡の赤みと茶色いシミ、その違いと原因

ニキビ跡で悩んで鏡を見ている女性イメージ写真6

ニキビが治った後に肌に残る跡は、主に「赤み」と「茶色いシミ」に分けられます。それぞれの原因を理解することが、適切な治療法を選ぶ上で非常に重要です。

赤み(炎症後紅斑)

特徴: ニキビが治った後、その部分が赤く平らな状態で残ります。

▼できる原因

ニキビの炎症が治まった後、ダメージを受けた肌を修復しようと、その部分の毛細血管が拡張した状態です。この赤みは、時間が経てば自然に薄くなることもありますが、炎症が強かったり、刺激を与えたりすると、色素沈着に移行するリスクがあります。

茶色いシミ(炎症後色素沈着)

特徴: 赤みが引いた後に、茶色や黒っぽいシミとして残ります。

▼できる原因

ニキビの炎症が原因で、肌のメラニン色素が過剰に生成されます。通常、メラニンは肌のターンオーバーによって排出されますが、炎症によってターンオーバーが乱れると、メラニンが皮膚の奥に残ってしまい、シミとして定着します。

田内里美医師からのコメント
炎症後紅斑(赤み)は、比較的早い段階で治療を始めれば改善しやすいです。一方、炎症後色素沈着(茶色いシミ)は、肌の深い層にメラニンが定着しているため、改善には時間がかかります。

ニキビ跡の赤み・色素沈着に効果的な治療法

ここでは、赤みや茶色いシミに特に効果が期待できる治療法を紹介します。

ケミカルピーリング

肌に薬剤を塗布することで、肌のターンオーバーを正常化させます。古い角質を剥がし、肌の奥に溜まったメラニン色素の排出を促すため、色素沈着を薄くする効果が期待できます。特に赤みには、炎症を抑える作用やターンオーバー促進作用を持つピーリング剤が有効です。

光治療(IPL、フォトフェイシャル)

特殊な光を肌に照射し、赤みや色素にアプローチします。この光は、赤みの原因であるヘモグロビンに吸収されると、熱エネルギーに変わり、拡張した毛細血管を収縮させることで赤みを消すという具体的なメカニズムを持っています。同時に、アクネ菌を殺菌し、ニキビの炎症そのものを抑える効果についても期待できます。

レーザー治療

レーザー治療は、ニキビ跡の赤みやシミに特に高い効果を発揮します。

  • Vビームレーザー: 赤色の色素(ヘモグロビン)に特異的に反応するレーザーです。拡張した血管を破壊することで、赤みを効果的に消すことができます。
  • レーザートーニング: 茶色いシミの原因であるメラニン色素を徐々に分解する治療法です。弱いパワーで広範囲に照射するため、肌への負担を抑えつつ、ニキビ跡の色素沈着を薄くします。
田内里美医師からのコメント
レーザー治療は、赤みや色素沈着の治療に最も適した方法の一つです。特にVビームレーザーは、赤みに特化しているため、より効果を実感しやすいでしょう。

内服薬・外用薬

治療効果をさらに高めるための併用療法として、内服薬や外用薬も有効です。

  • トラネキサム酸(内服薬): メラニン生成を抑制する作用があり、ニキビ跡の色素沈着や肝斑に効果的です。
  • ハイドロキノン(外用薬): シミの原因であるメラニン生成を抑え、色素を薄くする作用があります。

まとめ|ニキビ跡の赤みは早めの治療がカギ

ニキビ跡の赤みや茶色いシミは、放置すると治りにくくなってしまいます。セルフケアでは改善が難しい肌の奥のダメージは、美容皮膚科での専門的な治療が有効です。

特に、光治療やレーザー治療は、色素に直接アプローチするため、より早く効果を実感したい方におすすめです。

この記事で紹介した治療法について、具体的なクリニック情報や費用を知りたい方は、「ニキビ・ニキビ跡のおすすめ美容皮膚科を徹底解説」の記事をご覧ください。