鏡を見るたびに憂鬱になる、ニキビが治った後に残る赤みや茶色いシミ。もう治らないと諦めていませんか?
ニキビ跡の赤みは、炎症が原因で起こる一時的なものですが、適切な治療をしないと色素沈着となり、なかなか消えなくなってしまいます。
この記事では、皮膚科専門医の視点から、ニキビ跡の赤みができる根本的な原因を掘り下げ、美容皮膚科で受けられる効果的な治療法を詳しく解説します。
ニキビが治った後に肌に残る跡は、主に「赤み」と「茶色いシミ」に分けられます。それぞれの原因を理解することが、適切な治療法を選ぶ上で非常に重要です。
特徴: ニキビが治った後、その部分が赤く平らな状態で残ります。
ニキビの炎症が治まった後、ダメージを受けた肌を修復しようと、その部分の毛細血管が拡張した状態です。この赤みは、時間が経てば自然に薄くなることもありますが、炎症が強かったり、刺激を与えたりすると、色素沈着に移行するリスクがあります。
特徴: 赤みが引いた後に、茶色や黒っぽいシミとして残ります。
ニキビの炎症が原因で、肌のメラニン色素が過剰に生成されます。通常、メラニンは肌のターンオーバーによって排出されますが、炎症によってターンオーバーが乱れると、メラニンが皮膚の奥に残ってしまい、シミとして定着します。
ここでは、赤みや茶色いシミに特に効果が期待できる治療法を紹介します。
肌に薬剤を塗布することで、肌のターンオーバーを正常化させます。古い角質を剥がし、肌の奥に溜まったメラニン色素の排出を促すため、色素沈着を薄くする効果が期待できます。特に赤みには、炎症を抑える作用やターンオーバー促進作用を持つピーリング剤が有効です。
特殊な光を肌に照射し、赤みや色素にアプローチします。この光は、赤みの原因であるヘモグロビンに吸収されると、熱エネルギーに変わり、拡張した毛細血管を収縮させることで赤みを消すという具体的なメカニズムを持っています。同時に、アクネ菌を殺菌し、ニキビの炎症そのものを抑える効果についても期待できます。
レーザー治療は、ニキビ跡の赤みやシミに特に高い効果を発揮します。
治療効果をさらに高めるための併用療法として、内服薬や外用薬も有効です。
ニキビ跡の赤みや茶色いシミは、放置すると治りにくくなってしまいます。セルフケアでは改善が難しい肌の奥のダメージは、美容皮膚科での専門的な治療が有効です。
特に、光治療やレーザー治療は、色素に直接アプローチするため、より早く効果を実感したい方におすすめです。
この記事で紹介した治療法について、具体的なクリニック情報や費用を知りたい方は、「ニキビ・ニキビ跡のおすすめ美容皮膚科を徹底解説」の記事をご覧ください。