顔や体にできるニキビ。「どうして私だけ?」「いつも同じ場所にできる…」と、悩んでいませんか?
ニキビは、単なる肌荒れではなく、いくつかの複雑な要因が絡み合って発生する「肌の病気」です。その根本原因を理解することが、繰り返すニキビを根本から治療する第一歩となります。
この記事では、ニキビ治療の専門家である皮膚科医の視点から、ニキビの種類ごとの原因と、その進行段階に合わせた正しい予防・治療法を徹底的に解説します。
ニキビは、主に以下の3つの要因が連鎖的に起こることで発生します。
ニキビの最初のサインは、皮脂の過剰分泌です。ホルモンバランスの乱れや食生活、ストレス、乾燥など、様々な要因によって皮脂腺が刺激され、過剰な皮脂が分泌されます。特に思春期ニキビは、成長期によるホルモンバランスの変化が主な原因です。
過剰に分泌された皮脂は、古い角質や汚れと混ざり合い、毛穴の出口を塞いでしまいます。これをコメド(面皰)と呼び、ニキビの初期段階です。
毛穴が詰まると、酸素を嫌うアクネ菌が繁殖しやすい環境が作られます。アクネ菌は皮脂を栄養源として増殖し、炎症を引き起こします。これが、痛みや赤みを伴うニキビの正体です。
ニキビは、その進行段階によって適切な治療法が異なります。
段階 | 状態 | 治療・予防法 |
---|---|---|
初期 | 白ニキビ、黒ニキビ | 【セルフケア】 洗顔と保湿を徹底する。 【保険診療】 ディフェリンゲル、ベピオゲルなど毛穴の詰まりを改善する塗り薬。 |
進行期 | 赤ニキビ | 【保険診療】 抗生物質の内服薬・外用薬、面皰圧出など炎症を抑える治療。 |
重症期 | 黄ニキビ | 【自由診療】 ケミカルピーリング、光治療、イソトレチノインなど。 ニキビ跡として残る可能性が高いため、専門的な治療が必要です。 |
ニキビは、「皮脂の過剰分泌」「毛穴の詰まり」「アクネ菌の増殖」という3つのステップを経て悪化します。それぞれの段階に合わせた正しいケアや治療を行うことが、ニキビを根本から治すための近道です。
初期のニキビであれば、日々のスキンケアや保険診療で改善が見込めますが、炎症がひどい場合や繰り返しできる場合は、美容皮膚科での専門的な治療を検討しましょう。
ニキビ跡の具体的な治療法やクリニック情報についてさらに詳しく知りたい方は、「ニキビ・ニキビ跡のおすすめ美容皮膚科を徹底解説」の記事をご覧ください。