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脇ボトックスを打ち続けるとどうなる?効果・副作用・リスクを医師が解説

脇ボトックスを打ち続けるとどうなる?効果・副作用・リスクを医師が解説アイキャッチ


脇のボトックス治療を続けた場合に起こり得る変化やリスクについて、不安を抱える方は少なくありません。この記事では、長期間の継続による効果や副作用、やめどきの判断、他治療との違いまでを網羅的に解説しています。

結論、ワキボトックスを打ち続けても、医師の管理下であれば特に問題はありません。ただし、下記のようなメリット・デメリットがあることを確認しておきましょう。

メリット デメリット
効果 ・汗や臭いの抑制が安定する
・効果の持続期間が長くなる場合がある
・抗体形成で効果が減弱するリスク
・筋萎縮や皮膚変化のリスク
生活 ・精神的な安心感
・生活の質が向上する
・他の部位の汗が増える可能性がある
負担 ・効果持続期間が延びれば経済的・時間的負担が減る ・経済的負担が継続する
・通院・時間的負担がかかる
監修:田内里美(「さとみ皮フ科クリニック」院長)紹介
田内里美院長
名古屋市千種区川崎町にて、皮フ科・皮フ外科・美容皮フ科の診療を中心とする「さとみ皮フ科クリニック」の院長。近隣の医療機関とも連携をとりながら、地域の人々に親しまれ、信頼されるクリニックを目指している。
院長経歴
  • 聖マリアンナ医科大学 卒業
  • 三重大学皮膚科科学教室入局
  • 三重大学医学部附属病院 皮膚科勤務
  • 市立四日市病院 皮膚科勤務
  • 名古屋市内の総合病院 皮膚科勤務
  • さとみ皮フ科開院
所属学会・資格
  • 日本皮膚科学会(日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医)
  • 日本皮膚外科学会
  • 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
  • 日本美容皮膚科学会
クリニックHP さとみ皮フ科クリニック
SNS
さとみ皮フ科クリニックのボトックスに関してはこちらをご覧ください。
※本記事で紹介しているクリニックまたは商品等にはPRを含みます
※医師はクリニックの選定に関わっておらず、選び方や注意点を監修しています
※より多くの患者様に自身に合った美容医療を受けていただくために、地域問わず全国の医院を紹介しています

【結論】脇ボトックスを打ち続けるとどうなるか?安全性と効果の真実

結論として、脇ボトックスを打ち続けると、脇の汗の量・強めのニオイなどの症状の安定が期待できます。

ワキボトックスの継続治療の基本的な考え方

脇ボトックスはあくまで一時的な効果を得る治療です。継続することで症状の安定が期待できますが、個人差も大きく、無理のない頻度で施術を受けることが大切です。

長期使用の安全性について

現在のところ、適切な頻度・量での使用において重篤な副作用は報告されていません。抗体形成などのリスクはあるものの、医師の管理下であれば安全性は高いと言えます。

▼脇ボトックスの相談ができるおすすめのクリニック

ロゴ TCB東京中央美容外科 東京美容外科 さとみ皮フ科クリニック
クリニック TCB東京中央美容外科 東京美容外科 さとみ皮フ科
クリニック
脇ボトックス
施術料金
クーポンで
初回0円
両脇
1回 ¥50,000
両わき(軽度の方)
80単位
¥55,000
ボトックスの
種類
韓国製
ボツリヌストキシン
アラガン社製
ボトックス
全国の院数 全国105院 全国114院 名古屋1院
公式サイト 公式サイト 公式サイト 公式サイト

脇ボトックスを継続するメリット3つ

ワキボトックスを継続するメリットとして、下記の4つが挙げられます。

田内里美院長
脇ボトックスは、継続することで効果の安定と持続期間の延長が期待でき、汗による精神的ストレスから解放されます。QOL(生活の質)向上に大きく貢献できる治療法です。

1. 汗・臭いの抑制効果が安定する

複数回の施術により、汗腺への作用が安定し、発汗量や臭いの抑制が持続しやすくなります。ワキボトックスを打ち続けることで、日常生活での不快感が大きく改善される効果が期待できるでしょう。

2. 効果の持続期間が徐々に長くなる場合がある

体質によりますが、回数を重ねることでボトックスの効果が持続しやすくなる例もあります。治療間隔を調整することで、経済的・時間的な負担も軽減できます。

3. 精神的な安心感・生活の質の向上

脇汗に対する不安が軽減されることで、社会生活における自信や安心感が向上し、仕事・人間関係への影響もポジティブになります。ワキの汗が衣類に染み込んでいないか・ニオイは大丈夫かなど心配する必要がなくなるため、肉体的だけでなく精神的にも快適に過ごせるでしょう。

継続治療のデメリット・リスク5つ【要注意】

1. 抗体形成による効果減弱のリスク

繰り返し施術を行うことで、まれに抗体が形成され、ボトックスの効果が出にくくなる場合があります。これは特に投与量や頻度が過剰な場合に発生しやすいため、医師と相談しながら治療間隔を設定することが重要です。もっと効果が欲しいからと言って、様々なクリニックを点々と移動し、脇ボトックスを打つのは控えましょう。

2. 筋萎縮・皮膚変化のリスク

長期的に注射を続けると、使用部位の筋肉が委縮し、皮膚のたるみなどが生じることがあります。多くは軽度で可逆的ですが、早期発見が肝要です。

3. 代償性発汗の可能性

ボトックスで脇汗が抑えられる一方で、別の部位(背中や手のひら)に汗が増える「代償性発汗」が起こる場合があります。発生頻度は高くありませんが、留意すべき点です。

代償性発汗のメカニズムとは
ボトックスは注射した部位の汗腺に局所的に作用しますが、体温が上がると、脳は引き続き全身の発汗を促そうとします。その結果、ボトックスが効いていない他の部位の汗腺がより活発に働くことで、体温調節を補おうとするのです。これは、全身の汗腺の総量が減るわけではないため起こりうると考えられています。

4. 経済的負担の継続

治療は自由診療が主であり、1回数万円が一般的です。年に2〜3回継続する場合、年間数十万円の負担になることもあります。医療費控除の対象になる場合もあるため、確認しておくとよいでしょう。

5. 通院・時間的負担

効果が一時的なため、定期的な通院が必要になります。忙しい方にとってはスケジュール調整が負担となることがあります。

脇ボトックスの適切な治療頻度と量の設定方法

脇ボトックスを打ち続けたくても、抗体ができてしまっては意味がありません。抗体形成のリスクを低減するため・より効果を実感するために、脇ボトックスの適切な治療頻度と量についても知っておきましょう。

田内里美院長
抗体形成を防ぎ、長く効果を実感いただくためには、個々の症状に合わせた頻度と量の調整が不可欠です。必ず医師と相談し、最適な治療計画を立てましょう。

▼脇ボトックスの治療頻度と量の目安

推奨間隔 3〜6ヶ月に1回(年2〜3回)
量の設定 必要最小限の量
抗体対策 間隔を空け、量を抑える
調整方法 医師と相談し、効果を見ながら調整

標準的な治療間隔(年2-3回)の根拠

医学的には3~6ヶ月に1回のペースが推奨されており、これを超える頻度での治療は抗体形成のリスクを高める可能性があります。

個人に合わせた治療計画の立て方

多汗症の程度やライフスタイルに応じて治療計画を調整することが重要です。治療効果の推移を記録し、医師と相談しながらベストな間隔を探しましょう。

抗体形成を避けるための工夫

治療間隔を十分に空ける、投与量を必要最小限に抑えるなど、医師の指導に従うことが抗体形成のリスク回避に有効です。

脇汗・ニオイに関する他の治療法との比較・選択基準

治療法 治療内容 効果の持続 メリット デメリット・注意点
脇ボトックス 注射で汗を一時的に抑える 約4〜9ヶ月 ・手軽
・即効性
・ダウンタイムほぼなし
・定期的な施術が必要(費用・通院)
・抗体形成のリスク
ミラドライ マイクロ波で汗腺を破壊 半永久的 ・永続的な効果
・汗とニオイ両方に効く
・費用が高め
・数日のダウンタイム
塩化アルミニウム
外用薬
塗り薬で汗腺の出口を塞ぐ 塗布中 ・安価
・自宅で手軽に試せる
・軽度向き
・効果に時間がかかる
・皮膚刺激の可能性
手術療法
(ETS)
神経を切って汗を止める 半永久的 ・非常に高い効果(重度向け) ・代償性発汗リスクが高い
・手術負担
・傷跡のリスク

ミラドライとの比較

ミラドライは汗腺を熱で破壊する治療で、半永久的な効果が期待できます。ダウンタイムは数日で、コストは高めですが、長期的なコスパを重視する方には有力な選択肢です。

汗の量よりもワキガで悩んでいる方の場合には、ミラドライのほうが適している可能性が高いです。

塩化アルミニウム外用薬との比較

市販・処方薬として入手可能で、軽度の多汗症に有効です。ボトックスと比べて即効性は劣りますが、手軽に試せるメリットがあります。

手術療法(交感神経切除術)との比較

強い多汗症に対して高い効果がありますが、手術リスクや代償性発汗の可能性があり、慎重な検討が必要です。

脇ボトックスの継続治療をやめるタイミング・判断基準

田内里美院長
治療の継続・中断は、患者様の現在の状態、効果の実感、そして副作用の有無を総合的に評価し、医師と十分な話し合いの上で決定すべきです。無理なく、ご自身に最適な選択をしましょう。

治療終了を検討すべきケース

効果が薄れてきた、副作用が顕著に出ている、生活環境が変わったなどの要因がある場合には、治療の見直しを検討します。もちろん自身で検討するのではなく、医師に相談しながら決めることが大切です。

治療中断後の経過

ボトックスの効果は時間とともに自然に消失します。通常は3〜6ヶ月後に元の状態へ戻るため、様子を見ながら再開を判断できます。汗の量が再び気になってきたと感じた場合には、医師に相談してみましょう。

【Q&A】脇ボトックス継続治療のよくある質問

何回目から抗体ができる可能性がある?
個人差がありますが、短期間で頻回に施術を受けた場合は注意が必要です。
妊娠・授乳期の継続治療は可能?
原則として推奨されないため、医師に相談してみましょう。
保険適用はいつから?
原則として脇ボトックスは自由診療です。
※重度多汗症に限り条件付きで可能な場合あり
治療間隔を延ばしても効果は持続する?
徐々に効果は薄れますが、完全に消えるまでには時間があります。