エラボトックスに期待できる効果とは？エラの張り改善・小顔効果

エラボトックスの主な効果は以下の2点です。

エラボトックスは咬筋（こうきん）と呼ばれるエラ部分の筋肉にボトックスを注入することで、エラの筋肉を縮小させます。

これにより小顔効果が期待できます。

小顔とセットで肌のたるみが気になる人は、エラに加えてフェイスラインにボトックスを打つのがおすすめです。

30代を超えてくると、肌表面のコラーゲン生成力が少しずつ低下するため、顔のたるみや毛穴のたるみを少しずつ感じてきます。
さらにそこにボトックス注射を打つと咬筋が小さくなった分の皮膚のたるみを実感しやすいです。
『顔は小さくなったけど、顔がもたつく‥』というのはこれが原因の一つだと思います。
エラボトックスによるお顔のたるみにはえら＋フェイスラインにもボトックスを打つことをおススメしています。
引用：金山美容クリニック

フェイスラインにボトックスを打つと、表情筋が上に引き上げられるためたるみの改善が期待できます。

エラ張りを改善し小顔になる

エラ張りの原因の1つに挙げられるのが咬筋の発達です。

歯を噛みしめると、ぽこっとエラ部分に出っ張るのが咬筋と呼ばれる筋肉です。
エラボトックスの施術を受けると、ボツリヌス菌という細菌から抽出された毒素「A型ボツリヌストキシン毒素」の作用で咬筋を緩めます。

咬筋が動きにくくなることで、少しずつ筋肉が細くなります。

個人差もありますが、注入３日後から効果が現れ、4～6ヶ月程度の効果を持続します。
参考：ボトックス注入 – さとみ皮フ科クリニック

これにより、エラの張りが改善されるだけでなく、小顔効果も得られるのです。

食いしばりや歯ぎしりが改善する

ボトックス注射をエラに打つと、咬筋の動きを抑えるため食いしばりや歯ぎしりの改善も期待できます。
寝ている時の食いしばりや歯ぎしりは、強い力がかかっているためさまざまなトラブルの原因になります。

歯ぎしりや食いしばりの主なトラブルは以下のとおりです。

食いしばりや歯ぎしりのためのエラボトックスは、美容クリニック以外に歯科でも受けられますが、歯科医院でボトックス注射をする場合でも、保険適用にはなることはほとんどありません。

歯列矯正中の場合など、エラボトックス注射が噛み合わせに影響しないか気になる方はかかりつけの歯科医院、どの薬剤をどれくらい注入するか決まっている場合は美容クリニックを利用すると良いでしょう。

エラボトックス注射で小顔効果が実感できない人の共通点

エラボトックス注射で効果が実感できない人は、エラの筋肉以外の要因でエラが張っている場合です。

エラボトックス注射により小顔効果があるのは、咬筋の発達が原因の人のみであることに注意。エラの原因が骨や脂肪の可能性もあるため、一度クリニックのカウンセリングで医師に診断してもらいましょう。

エラ張りの原因が筋肉の発達によるものかどうかを簡単に確かめる方法は、エラ部分を指で抑え、強く食いしばったときに膨らむ度合いをチェックすると良いでしょう。

エラボトックス注射のリスクは？副作用や危険性について

エラボトックス注射は筋肉の働きを弱め、咬筋を小さくする効果が期待できる一方、それに伴う副作用などのリスクがあります。

エラボトックスのリスクや副作用

リスクを最小限に抑えるため、エラボトックス注射を受ける場合はボトックスビスタ認定医や日本形成外科学会（JSPRS）の専門医に頼むと良いです。

特に覚えておきたいのは、エラボトックスによる小顔効果は永久的ではないという点。

3~4ヶ月に1回程度、繰り返しボトックス注入を行うと効果が持続しやすいです。
ただし、ボツリヌス・トキシン、ボトックス注入を継続的に行うと、耐性ができてしまう可能性もあります。

この薬の使用を長期間繰り返した場合、この薬への耐性により効果が認められなくなる場合があること。
ボトックス注用50単位ボトックス注用100単位患者向医薬品ガイド

40代以降になると、エラボトックスを行うことで小さくなった咬筋部分の皮膚がたるむことがあります。
その場合は、ヒアルロン酸注入や糸リフトなどのたるみ改善の施術と組み合わせることでデメリットを補えます。

40歳以降の方は、たるみが出やすくなるため注意して行う必要があるでしょう。
このような場合は、ヒアルロン酸注入や糸リフトなど他の施術と組み合わせることで、たるみを防ぎながらエラボトックスを行うと良いでしょう。
エラボトックスでたるみが出るって本当？｜福岡市大名の美容外科・美容皮膚科 キリクリニック

また、ボトックス注射には、副作用やアレルギーのリスクがあります。

ボトックス注射は針を刺す施術のため、腫れや内出血などの副作用があります。
ただし術後すぐにメイクが可能なため、コンシーラーやファンデーションで隠すことができます。

アレルギーは、赤みやかゆみという症状として現れます。
アレルギー反応が現れる可能性は低いですが、心配な場合にはカウンセリング時に医師に相談しましょう。

筋肉の動きを抑えるボトックス注射は、過度に注入すると笑顔がひきつったり、こわばったりする可能性があるため、数日はマスクで過ごすなど配慮が必要になるケースもあります。

エラボトックスで注入する薬剤の危険性

ボトックスは、ボツリヌス菌のA型ボツリヌス毒素の成分を注入する施術です。

そのため安全性が気になる人もいるでしょうが、エラボトックスで使用されるアラガン社のボトックスビスタや、韓国製ボツリヌストキシンは、安全性が確立されています。

米国アラガン社のボツリヌス・トキシンは、厚生労働省とFDA(アメリカ食品医薬品局）の承認を受けた薬剤で、30年以上の臨床実験と世界60ヶ国以上の使用実績があります。
引用：品川美容外科

このように、薬剤の安全性は確立されていますが、より安心・安全にエラボトックスを受けたい人は、ボトックスビスタを用いた治療を受けるのがおすすめです。

エラボトックスの場合、施術時間は5～10分程度。
針の痛みが心配な人は、別料金で注入前に麻酔クリームや麻酔テープを使用して痛みを軽減できるクリニックもあります。

赤みがでた場合、ボトックス注射後に冷やすクリニックもあるため、カウンセリング時に聞いておくとよいでしょう。

エラボトックス注入後の注意

ボトックス注射を受けてから数日間は、以下のような行動には注意が必要です。

とくに顔のマッサージは避けるべきです。

マッサージをすると血行が促進され、体温が上昇します。

ボトックスは熱に弱いため、術後1週間以内にマッサージを行ってしまうと、ボツリヌストキシンが変性し、十分な効果を発揮できなくなります。
引用：TCB東京中央美容外科

また、ボトックス注射は、妊婦および胎児への安全性が確立されていないことから、2〜3ヶ月間は避妊なしでの性行為は避けてください。
なおボトックス注射施術後のメイクは可能ですが、患部を強くこすらないよう注意しましょう。

このように、薬剤の安全性は確立されていますが、より安心・安全にエラボトックスを受けたい人は、ボトックスビスタを用いた治療を受けるのがおすすめです。