おでこの形にコンプレックスを抱えている人は、ヒアルロン酸注入で理想的な丸みを手に入れることができるかもしれません。

 

しかし良い面ばかりではなくデメリットも把握しておかなくては、満足のいく施術が受けられない可能性があります。

 

この記事では、おでこへのヒアルロン酸注入の施術を受ける前に知っておきたいデメリットや、必要なヒアルロン酸の量、費用などについて、詳しく解説していきます。

 

おでこへのヒアルロン酸注入｜詳細表

項目	内容
メリット	理想的な丸みのおでこを手軽に実現可能
デメリット	内出血・腫れ・赤み、アレルギー反応、血管塞栓、仕上がりの違和感、感染症、頭痛などのリスクがある
必要量	3cc〜6cc （個人差あり、1cc〜10cc以上の場合も）
費用相場	5万円〜30万円 （一般的には10万円〜20万円程度）
ダウンタイム	数日〜1週間程度 （腫れ・内出血、赤み、違和感が発生する場合あり）
持続期間	6ヶ月〜1年 （種類や個人差による）
注意点	経験豊富な医師を選ぶ、施術前のリスク理解と相談が重要
施術不可条件	妊娠中・授乳中の人、アレルギー体質の人は事前相談が必要

おでこのヒアルロン酸注入のデメリット（リスク）

おでこへのヒアルロン酸注入は、比較的安全な施術とされていますが、まったくリスクがないわけではありません。

起こりうるデメリット（リスク）について、詳しく解説します。

内出血・腫れ・赤み

内出血・腫れ・赤みが起きる原因や症状などについては以下のとおりです。

 

• 原因

注入時の針による血管の損傷が原因です。

 

• 症状

注入部位とその周辺に内出血、腫れ、赤みなどが現れます。

個人差がありますが、一般的には数日から1週間程度で消失します。

 

• 対処法 

冷却することで症状を軽減できます。

まれに内出血が長引く場合もありますが、徐々に吸収されていきます。

 

• 予防策

施術前の飲酒や血液をサラサラにする薬（アスピリンなど）の服用は控えましょう。

アレルギー反応

アレルギー反応が起きる原因や症状などについては以下のとおりです。

 

• 原因

ヒアルロン酸は生体適合性の高い物質ですが、ごくまれにアレルギー反応を起こす可能性があります。

 

• 症状

発疹、かゆみ、腫れ、呼吸困難などの症状が現れることがあります。

 

• 対処法 

アレルギー反応が出た場合は、すぐにクリニックに連絡しましょう。

抗ヒスタミン剤やステロイド剤などの投与が必要になる場合があります。

 

• 予防策

ほとんどのクリニックでは、施術前にパッチテストを実施してアレルギーの有無を確認しています。

過去にヒアルロン酸注入でアレルギー反応が出たことがある場合は、必ず医師に伝えましょう。アレルギー体質の人は、施術前に医師とよく相談することが重要です。

血管塞栓

血管塞栓が起きる原因や症状などについては以下のとおりです。

 

• 原因

ヒアルロン酸が血管に入り込み、血管を塞いでしまうことで起こります。

おでこには重要な血管が通っているため、リスクを正しく理解する必要があります。

 

• 症状 

注入部位の皮膚の変色、痛み、しびれ、視力障害などが現れることがあります。

最悪の場合、皮膚の壊死や失明に至る可能性もあります。

 

• 対処法

血管塞栓が疑われる場合は、直ちに医療機関を受診する必要があります。

ヒアルロン酸を溶解する酵素（ヒアルロニダーゼ）を注入することで、症状の改善を図ります。

 

• 予防策 

経験豊富な医師による施術を受けることが重要です。

施術前に医師からリスクの説明を受け、疑問や不安があれば解消しておきましょう。解剖学的な知識に精通し、血管走行を熟知した医師を選択することで、リスクを最小限に抑えることができます。

仕上がりの違和感

仕上がりの違和感が起きる原因や症状などについては以下のとおりです。

 

• 原因 

医師の技術不足、注入量の過多、注入位置の不適切さなどが原因で、不自然な仕上がりになることがあります。

 

• 症状

額が不自然に膨らみすぎる、左右差が生じる、しこりができるなどの症状が現れることがあります。

 

• 対処法

注入されたヒアルロン酸は、ヒアルロニダーゼを注入することで溶解することができます。ただし、溶解にも費用がかかるため、施術を受けるクリニックは慎重に選びましょう。

 

• 予防策 

施術を受ける前に、医師の症例写真や口コミなどを確認し、技術力やセンスを判断することが大切です。

カウンセリングで希望する仕上がりを明確に伝え、医師と十分に相談しましょう。修正が容易なように、最初は少量ずつ注入していく方法もあります。

その他

その他、希に下記のような症状が出る可能性があります。

 

• 感染症

ごくまれに、注入部位が細菌感染する可能性があります。

 

• 頭痛

施術後、一時的に頭痛が起こることがあります。

 

これらのデメリットとリスクを最小限に抑えるためには、信頼できる医師のもとで施術を受けることが重要です。施術を受けるクリニックは、価格だけで判断するのではなく、医師の経験や技術力、アフターケアなどを総合的に判断しましょう。また、施術前に医師と十分に相談し、リスクや副作用についてもしっかりと理解しておくことが大切です。

おでこのヒアルロン酸注入に必要な量は？

おでこにヒアルロン酸を注入する際の量は、希望する仕上がりやクリニックによって大きく変動します。

 

一般的に、おでこのヒアルロン酸注入量は3cc〜6cc程度といわれています。

しかし、下記のような要素によって1cc〜10cc以上と幅広い注入量が必要になるケースもあります。

 

おでこのヒアルロン酸注入量は、以下の要素によって決定されます。

 

• 現状のおでこの形

もともと丸みを帯びているおでこであれば、少量の注入で理想の形に近づけられます。一方、平らなおでこや凹凸のあるおでこの場合は、より多くの注入量が必要になります。

 

• 希望するおでこの形 

自然な丸みを希望するのか、それとも韓国アイドルのようなふっくらとしたおでこを希望するのかによって、必要な注入量は変わります。

 

• ヒアルロン酸の種類 

ヒアルロン酸には様々な種類があり、硬さや持続期間が異なります。

硬めのヒアルロン酸は少量でも形を作りやすいですが、自然な仕上がりを求める場合は柔らかめのヒアルロン酸を選択し、量を調整する必要があります。

おでこのヒアルロン酸注入の費用について

おでこヒアルロン酸注入の費用は、使用するヒアルロン酸の量、種類、クリニックによって異なります。

 

おおよその相場としては5万円〜30万円程度ですが、10万円〜20万円程度のクリニックが多いようです。

 

おでこのヒアルロン酸注入の費用は、以下の要素で相場が変わります。

 

• ヒアルロン酸の種類

高品質なヒアルロン酸や持続期間の長いヒアルロン酸は、一般的に費用が高くなります。

 

• 注入量

注入量が多いほど費用は高くなります。1ccあたり〇〇円といった形で設定されているクリニックが多いです。

 

• クリニック

クリニックによって価格設定は大きく異なります。

大手の美容クリニックは比較的高額な傾向がありますが、キャンペーンなどを利用することで費用を抑えられる場合もあります。

 

• 施術範囲 

おでこ全体への注入だけでなく、眉間やこめかみなど周辺部位への注入も同時に行う場合は、費用が加算されます。

 

• 麻酔の有無 

麻酔を使用する場合、別途費用がかかるクリニックもあります。

 

• 再診料

施術後の経過観察や修正が必要な場合、再診料が発生することがあります。

 

ヒアルロン酸注射は半永久的な効果があるものではないため、効果を持続させるためには繰り返し通う必要があります。1回で終わらせたくない人は、複数回通うときのことを考えて、通い続けても問題がない程度で費用面を検討することをおすすめします。

おでこへのヒアルロン酸注入のダウンタイム

一般的に、おでこへのヒアルロン酸注入はダウンタイムが短く、施術直後から日常生活を送ることが可能です。

 

ヒアルロン酸注入のダウンタイム（目安）

症状	改善までの目安期間
腫れ・内出血	数日〜1週間程度
赤み・痛み	数日
違和感	数日

 

しかし、個人差があり、まったくダウンタイムがないとは言い切れません。

以下に起こりうる症状と、それぞれの症状の程度、期間、対処法について説明します。

ダウンタイムで起こりうる症状

• 腫れ 

ヒアルロン酸注入直後から数日間、おでこが腫れることがあります。

これは、注入による組織の反応や、麻酔液の影響によるものです。腫れの程度は個人差があり、ほとんど腫れない場合もあれば、かなり腫れる場合もあります。

 

• 内出血

注入時に針が血管を傷つけてしまうと、内出血を起こすことがあります。

内出血の範囲や程度も個人差があり、小さな点のようなものから、広範囲に及ぶものまでさまざまです。

 

• 赤み 

注入部位とその周辺が赤くなることがあります。

これは、注入による皮膚の炎症反応によるものです。

 

• 痛み 

注入時に多少の痛みを感じる人もいます。

しかし、多くのクリニックでは麻酔クリームや冷却を使用するため、強い痛みを感じることはまれです。

 

• 違和感、つっぱり感

注入直後、おでこに違和感やつっぱり感を感じる人もいます。

これは、ヒアルロン酸が馴染んでいないためで、時間の経過とともに改善されます。

 

• 硬さ、凹凸

注入直後、ヒアルロン酸がまだ馴染んでいないため、おでこに硬さや凹凸を感じることがあります。

これも時間の経過とともに改善されます。まれに、注入技術の問題で凹凸が生じるケースもあるので、気になる場合は医師に相談しましょう。

 

ダウンタイム中の対処法と注意点

• 冷却 

腫れや内出血を抑えるために、保冷剤などで患部を冷却しましょう。

ただし、凍傷を防ぐために、直接肌に当てずにタオルなどで包んで使用してください。

 

• マッサージ

注入部位を優しくマッサージすることで、ヒアルロン酸が均一に広がり、硬さや凹凸が改善されます。

ただし、医師の指示に従って適切なマッサージを行いましょう。強いマッサージは、かえって症状を悪化させる可能性があります。

 

• メイク 

施術当日からメイクが可能な場合が多いですが、注入部位を強くこすらないように注意しましょう。

 

• 飲酒・激しい運動

ダウンタイム中は、飲酒や激しい運動、サウナなどは避けましょう。血行が促進され、腫れや内出血が悪化する可能性があります。

 

• 入浴 

施術当日は、シャワー浴にとどめましょう。翌日から入浴可能となりますが、長時間の入浴や熱いお湯は避けましょう。

 

おでこのヒアルロン酸注入に関するよくある質問

おでこへのヒアルロン酸注入を検討している人からよく寄せられる質問と回答をまとめました。

おでこへのヒアルロン酸注射の施術は痛みますか？

麻酔クリームや局所麻酔を使用するため、施術中のチクッとする感覚はありますが、耐えられないほどの痛みではありません。

痛みに敏感な人は、施術前に医師に相談しましょう。

施術時間はどのくらいですか？

カウンセリングを含めて、1時間程度が目安です。

注入自体は15分〜30分程度で完了するため、お出かけの前後や少し時間が空くタイミングでも受けられます。

施術後にすぐにメイクはできますか？

ほとんどの場合可能です。

ただし、おでこの注入部位を強くこすらないように注意しましょう。

クリニックによっては、メイクサービスを提供している場合もあります。

ダウンタイム中に気を付けることはありますか？

施術後数日間は、飲酒、激しい運動、サウナ、長風呂などは避けましょう。

また、おでこの注入部位を強くこすったり、圧迫したりしないように注意してください。医師から詳細説明があるクリニックが多いため、指示に従いましょう。

効果はどれくらい持続しますか？

使用するヒアルロン酸の種類や個人差にもよりますが、一般的には6ヶ月〜1年程度です。効果を持続させるためには、定期的な注入が必要です。おでこにヒアルロン酸を注入するタイミングについて相談に乗ってくれるクリニックが多いため、相談してみることをおすすめします。

おでこへのヒアルロン酸はどのくらい注入すればよいですか？

理想とするおでこの形や現在の状態によって異なります。

医師とのカウンセリングで、適切な注入量を決定します。一般的には、3cc〜6cc程度注入することが多いです。

妊娠授乳中でも施術を受けられますか？

妊娠中や授乳中の人は、施術を受けることができません。

Q12.アレルギー体質でも施術を受けられますか？

ヒアルロン酸はアレルギー反応を起こしにくい物質ですが、アレルギー体質の人は、事前に医師に相談し、パッチテストを受けることをお勧めします。

まとめ

おでこへのヒアルロン酸注入は、手軽に理想的なおでこを手に入れるための有効な手段といえるでしょう。

しかし、施術にはメリットだけでなくデメリットも存在します。

施術を受ける前に、十分な情報収集を行い、信頼できる医師としっかりと相談することが重要です。

自分に合った方法で、自信に満ちた美しいおでこを手に入れましょう。