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ヒアルロン酸注射の副作用|知っておくべきリスクと対策

ヒアルロン酸注射は、手軽に美肌を実現できるとして人気を集めています。しかし、どんな治療にもリスクはつきものです。ヒアルロン酸注射も例外ではなく、副作用が生じる可能性があります。

そこで今回は、ヒアルロン酸注射の副作用について、詳しく解説していきます。

ヒアルロン酸とは?

ヒアルロン酸は、体内に自然に存在する成分であり、主に皮膚、関節、目などに多く含まれています。優れた保湿力や潤滑作用から、美容や医療の分野で広く利用されています。特に美容医療では、シワの改善やフェイスラインの整形、唇のボリュームアップなどに効果的で、手軽に自然な仕上がりになることから人気があります。

ヒアルロン酸の一般的な副作用

ヒアルロン酸注射の副作用は、通常は軽度で、一時的なものが多いです。以下が一般的なヒアルロン酸の副作用です。

1. 赤みと腫れ

注射部位に赤みや腫れが生じることがあります。これは通常、施術後数時間から数日以内に治まります。冷却パックを使用することで、赤みや腫れを軽減することができます。

2. 痛みと違和感

注射部位に痛みや違和感を感じることがあります。これは注射の針による物理的な刺激や、ヒアルロン酸が皮膚に注入される際の圧力によるものです。通常、数日以内に自然に治まります。

3. 内出血

注射部位に内出血が生じることがあります。これは、針が血管を傷つけることによるもので、施術後数日から1週間程度で消えます。施術前に血液をサラサラにする薬やサプリメントの摂取を避けることで、内出血のリスクを軽減できます。経験豊富な医師に担当してもらうことで軽減できる場合があります。

4. 硬さやしこり

注射後、皮膚の下に硬さやしこりを感じることがあります。これはヒアルロン酸が均等に分布しないために起こることがあり、数週間以内に自然に解消されることが多いです。マッサージや適切なアフターケアを行うことで改善されます。適切な技術と経験を持つ医療専門家による施術は、これらのリスクを最小限に抑えられるため、そのような医師がいるクリニックを選ぶとよいでしょう。

ヒアルロン酸の稀な副作用

一部のケースでは、稀ではありますが重篤な副作用が発生することがあります。以下が、稀な副作用です。

1. アレルギー反応

ヒアルロン酸は体内に自然に存在する成分であるため、アレルギー反応は非常に稀です。しかし、注射に使用される添加物や保存料に対してアレルギー反応を示すことがあります。アレルギー反応が生じると、注射部位の激しい腫れや痒み、発疹などが現れます。アレルギー反応が疑われる場合は、直ちに医師の診察を受ける必要があります。

2. 感染

注射による感染のリスクは極めて低いですが、無菌状態が保たれない場合や適切なアフターケアが行われない場合に感染が発生することがあります。感染が生じると、注射部位が赤く腫れ、痛みを伴います。この場合には、適切な抗生物質の投与が必要となるため、迅速にクリニックに連絡するようにしてください。

3. 血管閉塞

最も重篤な副作用の一つは、血管閉塞です。これは、ヒアルロン酸が血管内に誤って注入されることで、血流が遮断される状態を指します。血管閉塞が生じると、注射部位の周囲が白くなる、激しい痛みが生じる、皮膚の壊死が起こるなどの症状が現れます。緊急の治療が必要となるため、クリニックに連絡しましょう。

ヒアルロン酸の副作用のリスクを最小限に抑える方法

ヒアルロン酸注射の副作用リスクを最小限に抑えるためには、以下の対策が重要です。

1. 信頼できる医療機関を選ぶ

経験豊富で信頼できる医療機関や医師を選ぶことが、ヒアルロン酸の副作用を回避するうえで一番大切です。医師の技術や知識が副作用リスクの低減に直結します。また、施術前には医師との十分なカウンセリングを行い、リスクや副作用について理解しておきましょう。無料カウンセリングで不明点や疑問点をくまなく聞いておくことがおすすめです。

2. 適切なアフターケア

施術後のアフターケアを適切に行うことで、副作用のリスクを減少させることができます。注射部位を清潔に保ち、医師や看護師から術後に指示されたケア方法を守りましょう。また、内出血を防ぐために、施術後数日は過度な運動やアルコール摂取を控えることをおすすめします。

3. 自己判断を避ける

施術後に異常を感じた場合は、自己判断せずに速やかに医師に相談することが重要です。早期の対応が重篤な副作用の予防に繋がります。このくらい大丈夫!とSNSなどの写真を見て自分で判断せず、すぐにクリニックに連絡してください。

ヒアルロン酸注射の副作用を予防するために

ヒアルロン酸の注射による副作用をあらかじめ予防するために、以下のような点も気を付けるとよいでしょう。

注入量

注入量は、シワの深さや部位に合わせて適切な量を注入することが重要です。過剰なヒアルロン酸の注入は、皮膚の腫れや硬化を引き起こす可能性があります。また、不自然な見た目の仕上がりになってしまうこともあります。理想の見た目がある程度決まっている場合には、医師に写真を見せるなどして、具体的なイメージを共有しておきましょう。医師が適切な注入量を決めて、不自然な見た目になったり、過剰な注入にならないように配慮してくれます。

針の種類

マイクロカニューレと呼ばれる鈍針を使用することで、血管を傷つけるリスクを減らすことができます。鈍針は、鋭い針よりも血管を傷つけにくいため、内出血や血管の損傷を防ぐのに有効です。また、鈍針は皮膚の下層を滑らかに通過するため、注入時の痛みを軽減することもできます。マイクロカニューレを使用しているクリニックはたくさんあるため、無料カウンセリングでマイクロカニューレの針が有料なのかを確認してみてください。クリニックによってはオプションではなく無料で針を選べるところもあります。

まとめ

ヒアルロン酸注射は、美容や医療の分野で広く利用されており、多くの人にとって効果的な治療法です。しかし、副作用のリスクも伴うため、適切な知識と対策が重要です。信頼できる医療機関で施術を受け、適切なアフターケアを行うことで、副作用のリスクを最小限に抑え、ヒアルロン酸注射の効果を最大限に引き出すことができます。施術前には医師と十分に相談し、自分に最適な治療法を選択しましょう。