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エラボトックスで後悔しないために|効果・リスク・注意点を徹底解説

監修:田内里美(「さとみ皮フ科クリニック」院長)紹介
田内里美院長
皮フ科・皮フ外科・美容皮フ科の診療を中心とする「さとみ皮フ科クリニック」の院長であり、皮膚科専門医である。様々な地域の病院・皮膚科にて勤務を重ね、多くの知見を有する医師。
院長経歴
  • 聖マリアンナ医科大学 卒業
  • 三重大学皮膚科科学教室入局
  • 三重大学医学部附属病院 皮膚科勤務
  • 市立四日市病院 皮膚科勤務
  • 名古屋市内の総合病院 皮膚科勤務
  • さとみ皮フ科開院
所属学会・資格
SNS さとみ皮フ科クリニックのインスタグラム
エラボトックスは、小顔効果やエラの張りを和らげる目的で、多くの方に選ばれている美容医療です。 しかし、施術を受けた後に「思ったような効果が出なかった」「顔の形が変わりすぎた」など、後悔の声も聞かれます。   このコラムでは、エラボトックスで後悔しないために知っておきたい情報を、施術の効果やリスク、注意点を中心に詳しく解説します。  

エラボトックスとは?

エラボトックスは、ボツリヌストキシンという薬剤をエラの筋肉(咬筋)に注射し、筋肉を部分的に麻痺させることで、筋肉の張りを和らげる施術です。 主にエラの張りが目立つ方や、顔を小さく見せたい方に人気があります。  

エラボトックスで得られる主な効果

1. 小顔効果

咬筋が発達していると、エラの部分が張り出し、顔全体が大きく見えることがあります。 エラボトックスを施すことで、筋肉の働きが弱まり、徐々に筋肉が縮小し、小顔効果が期待できます。  

2. 顔のシャープさが増す

エラの張りが軽減されると、顔の輪郭がシャープになり、全体的にスッキリとした印象を与えます。  

3. 噛み締め癖や歯ぎしりの緩和

咬筋の働きを抑えることで、無意識に歯を噛み締める癖や、夜間の歯ぎしりを軽減する効果も期待できます。  

エラボトックスの効果が現れるまでの期間

エラボトックスの効果は、注射直後ではなく、2~4週間後から徐々に現れます。 最大の効果を実感するには1~2か月程度かかることが一般的で、持続期間は約4~6か月です。 そのため、定期的に施術を受ける必要があります。  

【専門医の見解】エラボトックスで「後悔」につながる主な原因と予防策

田内里美院長
「後悔」の多くは、施術前の「診断ミス」と「情報の非対称性」から生じます。エラの張りが筋肉(ボトックスの適応)によるものか、骨格や脂肪(他施術の適応)によるものかを正確に見極めずに施術を受けることが、最大の失敗原因です。後悔を避ける唯一の方法は、事前の精密なカウンセリングと、医師の診断の根拠を確認することです。
「エラボトックス 後悔」と検索する方の多くは、施術後の効果やリスクに不安を感じています。 ここでは、後悔しやすい理由を具体的に解説します。  

1. 思ったような効果が得られない

エラボトックスの効果は、筋肉の発達具合によって大きく異なります。 筋肉の発達が軽度の場合、ボトックスを注射しても効果を実感しにくいことがあります。   またカウンセリングで効果の限界や必要な回数について十分な説明を受けていないと、過度な期待を抱いてしまい、施術後に後悔することがあります。  

2. 不自然な顔の変化

過剰な量のボトックスを注入すると、咬筋だけでなく周囲の筋肉にも影響を与え、笑顔がぎこちなくなったり、表情が硬くなることがあります。   またエラの張りが減少することで、顔のバランスが変わり、「エラがなくなりすぎて不自然」「頬がこけて見える」と感じる方もいます。  

3. リバウンドによる後悔

エラボトックスの効果は一時的なものです。定期的に施術を受けないと、咬筋が再び発達し、エラの張りが元に戻る可能性があります。 リバウンドを防ぐためには、効果が切れる前に継続的な施術が必要です。  

4. 副作用やトラブル

エラボトックスは比較的安全な施術ですが、稀に以下のような副作用が起こることがあります。
顔の左右差 注射量や注射位置に差があると、左右のバランスが崩れることがあります。
咀嚼のしにくさ 咬筋の働きが弱まり、硬い食べ物が噛みにくく感じる場合があります。
腫れや内出血 注射部位に一時的な腫れや青あざができることがあります。
 

エラボトックスで後悔しやすい人の特徴

ここからは、エラボトックスで後悔しやすい人の特徴を紹介します。自分に当てはまっているか、チェックしてみてください。  

1. 骨格が原因でエラが張っている人

適さないケース
  • 咬筋ではなく、エラの骨が大きい・張り出している。
  • 顔全体の骨格が四角い形をしている。
  エラボトックスは筋肉に作用するため、骨格が原因の場合には効果が期待できません。 この場合、骨削り手術や他の施術の方が適しています。  

2. 効果に対する過度な期待がある人

適さないケース
  • 一度の施術で劇的な効果を求めている。
  • 他の顔の部位(頬や顎など)にも影響を与えたいと思っている。
  エラボトックスは徐々に効果が現れる施術であり、即効性や劇的な変化を求める方には向いていません。 また、効果が現れるのは注入後2〜4週間経ってからで、効果の持続期間も約4〜6か月と限定的です。  

3. 体質や健康状態に問題がある人

適さないケース
  • 妊娠中または授乳中の方。
  • ボツリヌストキシンにアレルギーがある方。
  • 神経や筋肉に関わる病気を持っている方(例:重症筋無力症)。
  これらの方は施術自体が体に悪影響を及ぼす可能性があるため、事前に医師に相談する必要があります。  

4. 顔の脂肪やたるみが原因で顔が大きく見える人

適さないケース
  • 顔全体に脂肪がついている。
  • 加齢に伴い頬や顎周りにたるみがある。
  脂肪やたるみが原因の場合、エラボトックスでは改善が難しいため、脂肪吸引やリフトアップ施術などの方が効果的です。  

【失敗を防ぐ】後悔しないための専門的クリニック選びと事前準備

エラボトックスで後悔しないためには、以下の点を事前に確認し、適切な対応を行うことが重要です。  

1. 信頼できるクリニック選び

経験豊富な医師に施術を依頼 エラボトックスは施術者の技術によって効果や安全性が左右されます。 信頼できるクリニックや、経験豊富な医師を選ぶことが重要です。   口コミやレビューの確認 施術を受けた方の口コミやレビューを確認し、効果や対応についての評判が良いクリニックを選びましょう。  

2. 丁寧なカウンセリングを受ける

施術前にしっかりとカウンセリングを受け、以下の点を確認しましょう。
  • 自分のエラの張りの原因(筋肉・骨格・脂肪のどれに起因するか)
  • 効果が期待できる範囲や限界
  • 適切な注射量や注射箇所
  • 施術後の注意点や副作用の可能性
 

3. 過度な効果を求めない

「顔を極端に小さくしたい」など、過度な期待を持つと後悔しやすくなります。 自然な変化を求めることで、満足度が高くなるケースが多いです。  

4. アフターケアを重視する

施術後の効果を最大限に引き出すためには、適切なアフターケアが必要です。 医師から教わったマッサージを行い、激しい運動やサウナなどはしばらく控えることをおすすめします。   また咬筋を刺激しないように、噛み締めや硬い食べ物は避けるとよいでしょう。  

まとめ:エラボトックスで後悔しないために

エラボトックスは、小顔効果やエラの張りを和らげるために効果的な施術ですが、過度な期待や十分な準備不足が原因で後悔する方もいます。 事前に効果やリスクを理解し、信頼できるクリニックで丁寧なカウンセリングを受けることが、満足度を高める鍵です。