鼻の毛穴に詰まった角栓が黒ずみ、まるでイチゴの種のように見える「いちご鼻」。
とくに症状が重度になると、見た目も気になり、鏡を見るたびに憂鬱な気分になりませんか?
この記事では、重度のいちご鼻の原因から、毎日のケア、クリニックでの治療法まで、徹底的に解説します。
正しい知識を身につけて、自信を持てるすべすべの鼻を目指しましょう!
いちご鼻とは、鼻の毛穴に角栓が詰まり、黒く見える状態のこと。
皮脂や古い角質、メイク汚れなどが混ざり合って角栓となり、毛穴を塞いでしまいます。
そして、空気に触れて酸化することで黒ずみ、「いちご鼻」と呼ばれる状態になります。
重度のいちご鼻には、以下の特徴が見られます。
いちご鼻の主な原因は、以下の3つです。
皮脂は肌を保護するために必要なものですが、過剰に分泌されると毛穴に詰まりやすく、角栓の形成を促進します。思春期やホルモンバランスの乱れ、ストレス、食生活の偏りなどが原因で皮脂分泌が増えることがあります。
肌が乾燥すると、バリア機能が低下し、外部刺激から肌を守るために皮脂が過剰に分泌されます。結果として、毛穴詰まりや角栓の形成につながる悪循環に陥ってしまいます。
毛穴パックやスクラブなどの刺激の強いケアは、肌を傷つけ、炎症や色素沈着の原因になります。
また、クレンジングや洗顔が不十分だと、メイク汚れや皮脂が毛穴に残り、角栓を悪化させます。
重度のいちご鼻は、セルフケアだけでは改善が難しい場合もあります。
症状が重い場合は、まず皮膚科や美容クリニックを受診し、専門医の診断を受けることをおすすめします。
以下に、皮膚科・美容クリニックで受けられる治療を詳しく説明します。
皮膚科でも受けられる一般的ないちご鼻の治療法です。ただし、健康保険適応外となります。
ケミカルピーリングは、酸性の薬剤を使用して皮膚の古い角質や毛穴の詰まりを除去する治療法です。
薬剤にはグリコール酸、サリチル酸、乳酸などさまざまな種類があり、症状や肌質に合わせて選択されます。
ピーリングによって古い角質が除去されると、肌のターンオーバー(新陳代謝)が促進され、新しい皮膚細胞の生成が活発化します。
これにより、くすみやニキビ、ニキビ跡、小じわ、毛穴の開き、ざらつきなどの肌トラブルの改善が期待できます。
また、ターンオーバーの正常化は、皮脂分泌のバランスを整える効果もあり、いちご鼻の予防にも繋がります。
治療は、医師または看護師によって行われます。薬剤を塗布した後、数分間置いて中和剤で止めます。
施術時間は比較的短く、ダウンタイムも少ないため、日常生活への影響は最小限に抑えられます。
レーザー治療は、さまざまな肌トラブルに対応できる治療法で、いちご鼻にも効果を発揮します。
レーザーの種類もさまざまで、いちご鼻への効果・効能、副作用やリスクも異なりますので、施術を受けるクリニックの医師に相談するようにしてください。
・皮脂分泌抑制レーザー
皮脂腺にレーザーを照射し、皮脂の分泌を抑制することで、いちご鼻の原因となる過剰な皮脂分泌を抑えます。毛穴の開きや炎症も軽減する効果があり、根本的な改善を目指せる治療法として注目されています。
・色素沈着改善レーザー
いちご鼻の黒ずみは、メラニン色素の沈着によって引き起こされます。色素沈着改善レーザーは、メラニン色素に反応するレーザー光を照射することで、黒ずみを薄くし、肌の色ムラを改善する効果があります。
レーザー治療は、医療機関でのみ行える治療法です。医師の指示に従って施術を受けるようにしましょう。
イオン導入は、微弱な電流を使用して、ビタミンC誘導体やトラネキサム酸、プラセンタなどの有効成分を肌の深層部まで届ける治療法です。
通常のスキンケアでは浸透しにくい成分をイオン化することで、肌への浸透力を高めます。
いちご鼻への効果としては、ビタミンC誘導体は皮脂分泌の抑制や抗酸化作用、コラーゲン生成促進効果、美白効果があり、トラネキサム酸はメラニン生成抑制・抗炎症作用による美白、肝斑の改善効果が期待できます。
プラセンタは、細胞の修復や再生を促進、新陳代謝を高める効果があります。
イオン導入は、他の治療法と組み合わせることで、相乗効果が期待できます。
重度のいちご鼻治療にとくにおすすめの治療法は、個々の症状によって異なりますが、一般的に効果が高いとされている美容クリニックでの治療法をいくつかご紹介します。
ダーマペン4は、極細針で肌に微細な穴を開け、肌の創傷治癒力を利用してコラーゲンやエラスチンの生成を促進する治療法です。
同時に、薬剤を導入することで、より効果を高めることができます。
いちご鼻への効果を高めるには、ダーマペン4とケミカルピーリングを組み合わせた「ヴェルベットスキン」がおすすめです。
TCA(トリクロロ酢酸)を使ったマッサージピールとダーマペン4を組み合わせた治療で、真皮層に働きかけることで、コラーゲン生成を促進し、肌のハリや弾力アップ、毛穴の開きやニキビ跡の改善、美白効果などが期待できます。
TCAは刺激が強い成分であるため、施術後の赤みや皮剥けなどのダウンタイムが生じる可能性があります。
フラクショナルレーザーは、皮膚に微小な点状のレーザーを照射することで、肌の深部に熱エネルギーを与え、コラーゲンの生成を促進する治療法です。
これにより、毛穴の開きやニキビ跡、小じわなどを改善する効果が期待できます。
いちご鼻治療には、毛穴を小さくして皮脂量を抑える効果のあるフラクショナルレーザー治療が適しています。
フラクショナルレーザー治療は、ダウンタイムが比較的短いのもメリットの一つです。
ポテンツァは、マイクロニードルRF(高周波)治療器です。
極細針で肌に微細な穴を開け、針の先端からRF(高周波)を照射することで、肌の深部に熱エネルギーを届けます。
これにより、コラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌のハリや弾力、毛穴の開き、ニキビ跡などに効果を発揮します。
上記以外にもさまざまな治療方法があります。どの治療法が最適かは、個々の症状や肌質、予算、ダウンタイムの許容範囲などによって異なります。
専門医とのカウンセリングで、治療内容や費用、リスクなどを十分に確認したうえで、最適な治療法を選択しましょう。
補足事項
・美容クリニックでの治療は自由診療となるため、費用はクリニックによって異なります。
・治療の効果やダウンタイムは、個々の症状や肌質によって異なります。
・施術を受ける前に、医師にアレルギーや持病などについて相談しましょう。
正しいスキンケアを続けることで、いちご鼻の重度化を防ぎ、改善へと導きます。
以下のポイントに注意しましょう。
いちご鼻ケアのまとめ表
ケア項目 | 内容 |
洗顔 | ・洗顔料をよく泡立て、優しく洗う ・ゴシゴシこすらない ・熱いお湯ではなくぬるま湯で洗い流す ・清潔なタオルで優しく水分を拭き取る |
保湿 | ・化粧水、乳液、クリームなどでしっかり保湿する ・セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分がおすすめ |
クレンジング | ・メイクはオイルクレンジングやバームクレンジングで丁寧に落とす ・洗顔料でダブル洗顔をする |
紫外線対策 | ・日焼け止めを毎日塗る ・日傘や帽子などで紫外線を遮る |
食生活 | ・バランスの良い食事を心がける ・ビタミンCを積極的に摂取する |
生活習慣 | ・十分な睡眠をとる ・ストレスを溜めない |
重度のいちご鼻は、毛穴に詰まった角栓が酸化し黒ずみが広範囲に及ぶ、角栓が硬く毛穴の開きやデコボコが目立つ、炎症による赤みや痛みを伴うといった深刻な症状です。
主な原因は過剰な皮脂分泌、乾燥、間違ったスキンケアです。
改善には、セルフケアに加え、皮膚科や美容クリニックでの専門的な治療が有効です。
ケミカルピーリング、レーザー治療、イオン導入の他、ダーマペン4、フラクショナルレーザー、ポテンツァなどの治療法が、症状に合わせて選択されます。
費用やダウンタイム、リスクなどを医師と確認のうえ、最適な治療を受けましょう。
同時に、毎日の洗顔、保湿、クレンジング、紫外線対策に加え、バランスの良い食事、睡眠、ストレス管理といった生活習慣の改善も重要です。
正しいケアと生活習慣の見直しで、重度のいちご鼻を克服し、自信を持てるすべすべの鼻を目指しましょう。