ぷっくりとした涙袋は、目を大きく見せ、若々しく可愛らしい印象を与えます。

メイクで涙袋を作る人も多いですが、より手軽で確実な方法として「涙袋ヒアルロン酸注入」が人気です。

しかし涙袋特有のデメリットが存在するため、しっかり確認してから施術を決めることが大切です。

この記事では、涙袋ヒアルロン酸注入のデメリットや持続期間、費用、ダウンタイムなど、知っておきたい情報を詳しく解説します。

理想の涙袋を手に入れるための参考にしてください。

涙袋へのヒアルロン酸注入の詳細表

涙袋特有のヒアルロン酸注入リスク

他の部位へのヒアルロン酸注入と比較して、涙袋特有の要因がいくつか存在します。以下に、涙袋ならではのリスクや注意点を説明します。

仕上がりが不自然になりやすい

涙袋は顔の中でも注目されやすい部位のため、ヒアルロン酸注入による変化が目立ちます。過剰に注入すると、以下のような問題が起こることがあります。

• ぷっくりしすぎて不自然な仕上がり
  理想を超えて膨らませると、人工的で違和感のある印象を与える可能性があります。
• 平らになりすぎる
  均一に注入しすぎると、自然な涙袋特有の丸みやカーブが失われる場合があります。

目元特有の皮膚の薄さが影響する

涙袋周辺は非常に皮膚が薄い部位です。そのため、下記のようなリスクも知っておく必要があります。

• 青みが目立つ
  ヒアルロン酸が浅い層に注入されると、光の加減で青っぽく見える「ティンダル現象」が起きることがあります。
• 凹凸が目立つ
  皮膚が薄いため、注入されたヒアルロン酸のしこりや凹凸が透けて見えやすくなることがあります。

眼窩（がんか）周辺への影響

目元は血管や神経が密集しているデリケートな部位で、以下のリスクがあります。

• 目元の違和感や圧迫感
  注入したヒアルロン酸が目の周りの筋肉や神経に影響を及ぼす場合があります。
• 血流障害
  ヒアルロン酸が血管を圧迫すると、血流が滞り、皮膚の壊死や視力障害といった深刻なリスクを引き起こすこともあります（非常に稀ですが注意が必要です）。

左右差が出やすい

涙袋はもともと左右対称ではない場合が多く、ヒアルロン酸注入によってその左右差が強調されることがあります。特に、少量でも仕上がりに影響するデリケートな部位であるため、経験の浅い医師による施術だと左右のバランスが崩れるリスクが高まります。

動きによる変化

涙袋は笑ったり、目を細めたりする際に動きが多い部位です。この動きによって下記のようなリスクもあります。

• ヒアルロン酸の位置がずれる
  施術後、表情の動きに伴ってヒアルロン酸が流れるように移動し、仕上がりが変化する場合があります。
• 持続期間が短くなる
  動きが多い部位では、他の部位よりもヒアルロン酸が早く吸収されやすく、持続期間が短くなる傾向があります。

施術後のむくみが目立つ

涙袋は目元に近い部位のため、術後のむくみが特に目立ちやすいです。このむくみによって、短期間でも見た目に影響を与えることがあります。

涙袋ヒアルロン酸注入の効果はどのくらい持続する？

涙袋ヒアルロン酸注入の効果は永続的ではなく、時間とともに体内に吸収されるため、定期的な注入（メンテナンス）が必要です。持続期間の長さには個人差があり、様々な要因によって左右されます。

また、涙袋のようなよく動く部位は、他の部位に比べてヒアルロン酸が吸収されやすい傾向があります。

一般的に、涙袋ヒアルロン酸注入の効果の持続期間は6ヶ月〜1年程度と言われています。効果を持続させるためには、定期的なメンテナンス、つまり追加注入が必要になります。

初回施術から3〜6ヶ月後に、状態を確認しながら追加注入を行うことで、理想的な涙袋の形を維持することができます。

定期的なメンテナンスを受けることで、毎回の注入量を少なく抑えることができる場合もあり、コストを抑えることにもつながります。

以下、涙袋にヒアルロン酸を注入する際に、効果の持続期間を左右しやすい要因をまとめました。

使用するヒアルロン酸の種類で変わる

ヒアルロン酸には様々な種類があり、それぞれ粒子サイズや架橋構造が異なります。

一般的に、粒子サイズが大きく、架橋構造が緻密なヒアルロン酸ほど、持続期間が長くなる傾向があります。

クリニックでは、持続期間の異なる様々な種類のヒアルロン酸を用意していることが多いので、予算や希望する持続期間に合わせて選ぶことができます。

カウンセリング時に、それぞれのヒアルロン酸の特徴や持続期間について、医師に詳しく説明してもらいましょう。

ヒアルロン酸の注入量で変わる

ヒアルロン酸の注入量が多いほど、涙袋が大きく、はっきりとした仕上がりになりますが、同時に持続期間も長くなる傾向があります。

ただし、過剰に注入すると不自然な仕上がりになる可能性があるので、医師と相談しながら適切な注入量を決定することが重要です。

個人差がある

年齢、代謝速度、生活習慣など、個人の体質によっても持続期間は異なります。

代謝が活発な若い人ほど、ヒアルロン酸の吸収が早く、持続期間が短くなる傾向があります。また、喫煙や過度な飲酒、紫外線への過剰な曝露なども、ヒアルロン酸の分解を促進する可能性があるため、注意が必要です。

医師とのカウンセリングで、自身の希望やライフスタイル、予算などを伝え、適切なヒアルロン酸の種類や注入量、メンテナンスの頻度などを相談しましょう。

涙袋へのヒアルロン酸注入の費用相場

涙袋ヒアルロン酸注入の費用は、クリニックによって大きく異なる場合があります。

一般的には3万円〜10万円程度が相場ですが、1万円台から施術可能なクリニックもあれば、10万円を超えるクリニックもあります。

この価格差は、一体どのような要因で生じるのでしょうか。

クリニックの立地や規模

都心の一等地にあるクリニックや、大規模なクリニックは、家賃や人件費などのコストが高いため、施術費用も高くなる傾向があります。

使用するヒアルロン酸の種類 

ヒアルロン酸には様々な種類があり、それぞれ価格が異なります。

一般的に、持続期間が長いヒアルロン酸ほど、価格が高くなる傾向があります。

また、粒子の大きさや架橋の程度によっても価格が変動します。カウンセリング時に、使用されるヒアルロン酸の種類とその特徴、価格について、医師に詳しく説明してもらいましょう。

ヒアルロン酸の注入量 

ヒアルロン酸の注入量が多いほど、費用は高くなります。

涙袋の大きさや理想とする形によって必要な注入量は異なるため、カウンセリングで医師と相談しながら適切な注入量を決定し、それに応じた費用を確認しましょう。

麻酔の有無・種類 

表面麻酔のみの場合と、笑気麻酔や局所麻酔を併用する場合では、費用が異なる場合があります。痛みに弱い人は、麻酔の種類についても確認しておきましょう。

アフターケアの有無

施術後の腫れや内出血を抑えるための処置や、万が一の修正対応なども費用に含まれるか確認しましょう。

キャンペーンや割引

クリニックによっては、期間限定のキャンペーンや割引を実施している場合があります。ウェブサイトやSNSなどで情報をチェックしてみましょう。

「安いから」という理由だけでクリニックを選ぶのは危険です。

価格だけでなく、医師の技術力や経験、クリニックの衛生管理体制、カウンセリングの丁寧さなども考慮して、総合的に判断することが重要です。

カウンセリング時に、以下の点をしっかり確認することで、安心して施術を受けることができます。

• 使用するヒアルロン酸の種類と量
• 麻酔の有無と種類
• アフターケアの内容
• 費用の内訳（施術費用、麻酔代、薬剤代など）
• 修正が必要になった場合の費用

納得いくまで質問し、安心して施術を受けられるクリニックを選びましょう。

涙袋のヒアルロン酸のダウンタイム

施術直後は、注入部位に赤みや腫れ、内出血が生じる可能性があります。通常、数日〜1週間程度で落ち着きます。

施術後数日間は、以下の点に注意しましょう。

• 施術部位を強くこすったり、圧迫したりしない
• 激しい運動、飲酒、サウナ、長時間の入浴を避ける
• コンタクトレンズの使用は医師の指示に従う
• 施術部位のメイクは医師の指示に従う

まとめ

涙袋ヒアルロン酸注入は、手軽に目元の印象をアップできる施術です。

しかし、デメリット（リスク）も存在するため、施術を受ける前に医師としっかり相談し、納得した上で施術を受けることが重要です。この記事を参考に、理想の涙袋を手に入れてください。