
ボトックス注射は、手軽にシワやエラ張りを改善できる美容医療として人気を集めています。しかし、効果を長く持続させるためには、適切な頻度で施術を受けることが重要です。
そこで今回は、ボトックス注射の頻度について、その理由や注意点などを詳しく解説していきます。
ボトックスは打てば打つほど良いわけではありません。頻度が多すぎると抗体ができて効かなくなる(耐性)リスクがあります。皮膚科専門医として、最適な間隔の見極め方を解説します。
【部位別】ボトックス推奨頻度の目安
ボトックスの効果を適切に維持し、安全に継続するための頻度は、一般的に「3ヶ月〜4ヶ月に1回」が目安とされています。
- エラ(小顔):4ヶ月〜6ヶ月(回数を重ねると筋肉の戻りが緩やかになる傾向)
- 額・眉間・目尻:3ヶ月〜4ヶ月(表情筋の動きが戻り、シワが定着する前が理想)
- 脇(多汗症):6ヶ月〜1年(持続期間が長いため、年1回〜2回程度の調整が一般的)
※前回の施術から3ヶ月(90日)空けずに注入を繰り返すと、体内に抗体ができて将来的に効果がなくなるリスクがあるため、専門医の診断が不可欠です。
監修:田内里美(「さとみ皮フ科クリニック」院長)紹介
田内里美院長

名古屋市千種区川崎町にて、皮フ科・皮フ外科・美容皮フ科の診療を中心とする「さとみ皮フ科クリニック」の院長。近隣の医療機関とも連携をとりながら、地域の人々に親しまれ、信頼されるクリニックを目指している。
| 院長経歴 |
- 聖マリアンナ医科大学 卒業
- 三重大学皮膚科科学教室入局
- 三重大学医学部附属病院 皮膚科勤務
- 市立四日市病院 皮膚科勤務
- 名古屋市内の総合病院 皮膚科勤務
- さとみ皮フ科開院
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| 所属学会・資格 |
- 日本皮膚科学会(日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医)
- 日本皮膚外科学会
- 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
- 日本美容皮膚科学会
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| クリニックHP |
さとみ皮フ科クリニック |
| SNS |
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・全国の方が納得して受診できるよう、拠点(名古屋)を問わず医院を紹介しています。
ボトックス注射の頻度が決まるポイント
ボトックス注射の頻度は個人差が大きく、以下のポイントによって人それぞれ異なるため、一概に〇ヶ月に1回受ける、とは明言できません。以下に、ボトックス注射の頻度を決めるポイントをまとめたので、医師に相談のうえ、適切な頻度でボトックス注射を受けられるようにしましょう。
1.注入部位
ボトックス注射の頻度は注入部位によって大きく変わることがあります。特に、眉間や額など、筋肉の動きが活発な部位は、ボトックスの効果が切れやすい傾向があります。これは、筋肉の動きが活発な部位ほど、ボトックスが筋肉をリラックスさせる効果が早く消えてしまうためです。自分がボトックスを注入したい場所がどこなのかに合わせて、頻度が変わるということを覚えておきましょう。
2.注入量
注入量もボトックス注射の頻度に影響を与えます。一般的に、注入量が多いほど、ボトックスの効果の持続期間は長くなる傾向があります。しかし、適切な注入量は個々の体質や目的により異なるため、専門家と相談することが重要です。また、注入量が多ければ良いというものではありません。量が多ければ効果が出やすくなるということではないため、医師の指示に従いましょう。
3.ボトックスの種類
ボトックスにはいくつかの種類があり、それぞれ効果の持続期間が異なります。一部のボトックスは他のものよりも効果が長持ちする可能性があります。そのため、どの種類のボトックスを使用するかによっても、注射の頻度は変わる可能性があります。複数回注射しても抗体ができにくいタイプのボトックスもあるため、気になる人はそれらを含めて医師に相談してみるとよいでしょう。
ボトックスの種類によって、持続期間だけでなく1回あたりの費用も大きく変わります。アラガン社製と韓国製(バイオシミラー)でどれくらい差が出るのか、ボトックスの最新値段相場と損得ラインで詳細を確認しておきましょう。
4.個人の代謝
個人の新陳代謝の速さも、ボトックス注射の頻度に影響を与えます。新陳代謝が活発な人は、ボトックスの効果が切れやすい傾向があります。これは、体が早くボトックスを分解し、排出してしまうためです。自分自身の身体であっても、わからないことがたくさんあると思います。自己判断で決めるのではなく、医師の指示に従い適切な頻度で注射を受けるようにしてください。
5.生活習慣
生活習慣もボトックスの効果と持続期間に影響を与えることがあります。特に、ストレスや睡眠不足はボトックスの効果を短くする可能性があります。これは、これらの要素が体全体の新陳代謝や皮膚の健康に影響を与えるためです。睡眠不足やストレスをできるだけ改善するために、睡眠環境を整えたり、夜間のPCやスマホ使用を控えるなどして、生活の質・睡眠の質が変わるよう工夫してみましょう。
ボトックス注射の推奨頻度と次に打つまでに空けるべき間隔

ボトックスの頻度は、個々の目的や体質、施術部位により異なります。一般的には、ボトックスの効果が薄れてきたと感じたら、次の施術を受けるのが良いとされています。これは一般的に、3~6ヶ月ごとになります。
ただし強い表情筋を持つ人や、頻繁に表情を使う人は、ボトックスの効果が目安の期間よりも早く薄れるかもしれません。また、初めてボトックスを受ける人は、最初の数回は効果が短く、施術の頻度が高くなることもあります。
| 部位 |
効果の持続期間
(目安) |
備考 |
| 眉間 |
3~4ヶ月 |
表情筋の動きが活発なため、比較的短い |
| 額 |
3~5ヶ月 |
眉間と同様、表情筋の動きが活発 |
| 目尻 |
3~4ヶ月 |
笑う際に特に動きやすい筋肉のため、比較的短い |
| 顎 |
4~6ヶ月 |
表情筋の動きが比較的に少ないため、長持ちする傾向がある |
| 咬筋(エラ) |
4~6ヶ月 |
咀嚼筋のため、効果が長持ちしやすい |
| 鼻 |
3~5ヶ月 |
筋肉の量が少ないため、効果は比較的短い |
| 口角 |
3~4ヶ月 |
笑う際に特に動きやすい筋肉のため、比較的短い |
【補足:ボトックスの間隔が半年以上空いてしまった場合】
ボトックスの間隔が半年以上空いても、体に悪影響はありません。単に筋肉の動きが完全に戻り、シワが元の状態に戻るだけです。「必ず3ヶ月おきに打たなければならない」という強迫観念を持つ必要はなく、自分の気になったタイミングで再開して問題ありません。ただし、シワが深く刻まれる前に打つほうが、長期的なアンチエイジング効果は高まります。
専門医の視点:口角ボトックスと「レッドグロス注射」の相乗効果
口角のボトックスは、口元を下げる筋肉の力を緩め、キュッと上がった明るい表情を作るのに効果的です。
ただし、口角を上げるだけでは解決できない「唇のくすみ」や「ボリューム不足」が老け見えの原因になっていることも少なくありません。
そのため、ボトックスで口元の土台を整えつつ、ヒアルロン酸と血色改善成分を配合した「レッドグロス注射」で唇の質感と色味を補う併用治療も検討すると良いでしょう。土台(ボトックス)と質感(レッドグロス)を同時に整えることで、より若々しく魅力的な口元をデザインすることが可能です。
→ 口角ボトックスとレッドグロス注射の併用メリット|魅力的な口元を作るための判断基準
ボトックスにおすすめのクリニック
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費用を抑えて継続したい方 |
実績と安全性を重視する方 |
耐性が不安・長く続けたい方 |
| クリニック名 |
TCB東京中央美容外科 |
湘南美容クリニック |
品川美容外科 |
| 薬剤の種類 |
2種類
・韓国製ハイトックス ・韓国製ローズトックス
手頃な価格帯 |
2種類
・ボトックスビスタ(アラガン) ・韓国製ボツリヌストキシン
厚生労働省承認品あり |
3種類
・ニューロノクス ・コアトックス(耐性がつきにくい) ・ボトックスビスタ
継続利用に配慮 |
| 費用目安 |
エラ片側(20単位)
2,940円〜
※特典利用で負担を抑えた受診が可能 |
韓国製ボツリヌストキシン
エラ両側(40単位)
8,800円 |
ニューロノクス(エラ片側)
初回特別価格
1,620円 |
| 専門医・認定医 |
アラガン社認定医在籍 |
ボトックスビスタ認定医在籍 |
ボトックスビスタ認定医在籍 |
| 公式サイト |
詳細を見る |
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※上記の費用は各院の最低価格プランを参考にしています。額、眉間、目尻など全部位の詳しい値段相場や、失敗しないための適正価格については、ボトックスの費用相場の記事にまとめています。
ボトックス注射を頻繁に受けるとどうなる?
ボトックス注射を頻繁に受けすぎると、以下のリスクが考えられます。
ボトックスを「3ヶ月以内」に打ち直してはいけない理由(中和抗体のリスク)
ボトックス注射を短期間(一般的に3ヶ月以内)で過度に繰り返すと、体内に「中和抗体」が作られるリスクが高まることが知られています。
中和抗体ができてしまうと、その後どれだけボトックスを打っても期待した効果が現れにくくなる「耐性」の状態に陥る懸念があります。一度抗体ができると、数年間はボトックスが効かない体質になってしまう可能性があるため、焦って早く打ちすぎることは避けなければなりません。
「まだ少し動きが戻ってきた」と感じる場合でも、前回の注入から最低でも90日(3ヶ月)は間隔を空けることが、将来にわたって安全に美容医療を継続するための重要な指標となります。
副作用のリスク増加
ボトックス注射を頻繁に受けることで、副作用のリスクが高まる可能性があります。ボトックスは基本的に安全な治療法ですが、頻繁に施術を受けると、副作用のリスクが増える可能性があります。副作用には、注射部位の痛みや腫れ、頭痛、吐き気などがあります。
これらの副作用についても、クリニックの無料カウンセリングで疑問点など質問し、納得のいく状態で施術を受けるようにしましょう。
ボトックス注射を長く効果を保つために

ボトックス注射の効果を長く保つためには、以下の点に注意しましょう。
適切な頻度で施術を受ける
ボトックス注射の効果を長く保つためには、適切な頻度で施術を受けることが重要です。一般的には、ボトックスの効果は3~6ヶ月持続します。そのため、この期間を基準に次の施術のスケジュールを立てるとよいでしょう。ただし、個々の体質や生活習慣により、効果の持続期間は異なるため、医師と相談して最適な頻度を決めることがおすすめです。
生活習慣の改善
バランスの取れた食事、十分な睡眠、ストレスの軽減など、健康的な生活習慣を心がけることも、ボトックスの効果を長く保つために重要です。これらの生活習慣は、肌の健康を維持し、ボトックスの効果を最大限に引き出すことに繋がります。まずは生活の乱れを整え、自分自身が規則正しく生活できる環境を整えてください。
保湿ケア
肌の乾燥はシワを悪化させる原因の一つです。そのため、こまめな保湿ケアを行うことで、肌の健康を維持し、ボトックスの効果を長く保つことが可能です。特に、ボトックス注射後は肌が敏感になることがあるため、適切なスキンケアが必要です。
ただし、保湿の際に顔をマッサージしすぎたり擦りすぎたりしてしまうと、ボトックスの効果が弱くなる可能性があるため注意しましょう。
他の美容治療との併用
ヒアルロン酸注入やレーザー治療など、他の美容治療と組み合わせることで、より高い効果が期待できる場合があります。これらの治療は、ボトックスと異なるメカニズムで肌を改善するため、組み合わせることで相乗効果を得ることができます。ただし、どの治療を併用するかは、医師と相談してください。目的にあわせて、最適な組み合わせを提案してもらえます。
ボトックス治療の注意点
- 信頼できる医療機関を選ぶ: ボトックスは医療行為であるため、信頼できる医療機関で施術を受けることが重要です。また、 必ず医師に相談し、自分の状態や希望に合った治療計画を立ててもらいましょう。
- 適切な量と頻度を守る: 過度な使用は避け、適切な量と頻度を守ることで、自然な表情を保つことができます。
- ライフスタイルの改善: 効果を持続させるためには、健康的なライフスタイルを維持することが重要です。喫煙や過度の紫外線曝露を避け、十分な保湿を心がけましょう。
まとめ
ボトックス注射は、手軽にシワを改善できる魅力的な治療法ですが、効果を最大限に引き出すためには、適切な頻度で施術を受けることが大切です。医師とよく相談し、自分に合った治療計画を立てましょう。